U-21日本代表GK小島亨介「腐らずにやり続けた」早大の経験教訓にJ1昇格大分へ
ゲキサカ / 2018年12月18日 14時20分
[12.17 インカレ準々決勝 早稲田大1-2順天堂大 味フィ西]
大学生活最後の試合を終えた。東京五輪世代のU-21日本代表GK小島亨介(4年=名古屋U18)は「お互いに切磋琢磨しあう環境があったからこそ、ピッチ内外で成長できた」と早稲田大で過ごした4年間を誇った。
前半は主導権を握り、小島は終了間際に同じくU-21日本代表FW旗手怜央のシュートを連続で阻止したが、順天堂大の反撃を受けた後半立ち上がりに2失点。「ブラインドで見えなかった」という技ありショットは鋭く巻いて左隅に決められた。続くダイビングヘッドには反応したが、ニアサイドを破られて逆転を許し、準々決勝敗退となった。
大学生GKとして東京五輪を目指す年代別の日本代表で活躍を続ける一方、関東大学リーグでは出番が訪れないギャップにも直面した。1年時はリーグ戦の出場はなく、2年時の出場はわずか2試合。3年生だった昨シーズンは2部を戦い、優勝して1部に復帰。「腐らずにやり続けたことで4年生で活躍できた」。定位置を確保した今年は3年ぶりの1部優勝に貢献し、関東リーグ最優秀選手賞(MVP)に輝いた。
「プロになったら厳しさは増すと思うけど、こういう経験を教訓として向上心を持ってやっていきたい」
就任1年目でタイトルを獲得した外池大亮監督は「彼がいるからこそ、引き込んで守ってカウンターのスタイルから前に出られるチームに変貌した。彼の存在自体がチームを成長させた」と評価。代表活動との行き来で「コンディションが整わないこともあった」と振り返るが、「失点をしてもポジティブに切り替えられる。うまくいかないことがあっても失敗を成長につなげられる安定感があった」と小島のメンタリティを評価した。
来季はJ1昇格を果たした大分に加入し、片野坂知宏監督の下でプロ生活のスタートを切る。大分の練習参加では後方からビルドアップする攻守一体のサッカーを体感し、「自分が足りないところ、攻撃の部分が成長できると感じた」と気合十分。「GKも11人目の選手として攻撃に関わることに重きを置かれているので、すごく楽しみです」。東京五輪に向けてさらに基準を引き上げ、自らが目指すGK像に近づいていく。
(取材・文 佐藤亜希子)
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