ユース取材ライター陣が推薦する「選手権注目の11傑」vol.4
ゲキサカ / 2018年12月29日 7時0分
MF山本佳輝(草津東高3年)
「第93回大会に出場した兄の悠樹(現・関西学院大)と同じ10番を託される司令塔が、優勝候補とのリターンマッチに帰ってきた。県予選決勝では土壇場での同点弾をCKで演出すると、延長でも決勝点を巧みにアシスト。正確なキック精度と一瞬の閃きが、チームの攻撃に色彩を加えていく。1年前の選手権では初戦で青森山田高に0-5と大敗し、山本も後半で途中交替。悔しさだけが残る経験を強いられただけに、到来したリベンジのチャンスへ3年間のすべてを懸けて挑む覚悟は整っている」
MF大坂悠力(浦和南高3年)
「全国総体4強の昌平高を相手に、劣勢が予想された県ファイナルで躍動したのが、この10番を背負ったレフティ。1点ビハインドの状況で同点となるPKを沈めれば、さらにセットプレーのルーズボールへ『相手のゴール前だったら“南高魂”で点を入れるという気持ちしかない』と頭から突っ込み、決勝点を引き寄せる執念も。『パスはグティを、キープの仕方はシルバを、仕掛けるドリブルはメッシを見て真似ています』という闘えるテクニシャンは、自身の名を冬の全国で轟かせる意欲に溢れている」
FW大崎舜(大津高3年)
「187cmのサイズを生かしたヘディングのみならず、スピード豊かな裏への飛び出し、こぼれ球へいち早く反応できる嗅覚と、様々なパターンでゴールを奪える大会有数のストライカーは、控えに回った夏の全国を経て、選手権の県予選決勝に高円宮杯プレミアリーグプレーオフと、大事なゲームで得点を重ねる勝負強さも身に付けてきた。初戦の相手は桐光学園高。大会最注目フォワードと言っていい西川潤とのエース対決で、大崎が主役の座をかっさらう可能性も決して低くはない」
■執筆者紹介:
土屋雅史
「(株)ジェイ・スポーツに勤務。Jリーグ中継担当プロディーサーを経て、『デイリーサッカーニュース Foot!』を担当。群馬県立高崎高3年時にはインターハイで全国ベスト8に入り、大会優秀選手に選出。ゲキサカでコラム、『SEVENDAYS FOOTBALLDAY』を連載中。著書に「メッシはマラドーナを超えられるか」(亘崇詞氏との共著・中公新書ラクレ)。」SEVENDAYS FOOTBALLDAY by 土屋雅史
●【特設】高校選手権2018
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