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「ずっとサッカーを辞めようと思っていた」徳島DF井筒陸也の決断、24歳で会社員&アマ選手の道へ/ロングインタビュー第1回

ゲキサカ / 2019年1月7日 16時37分

プロサッカー選手からの引退を決断した徳島ヴォルティスDF井筒陸也

 徳島ヴォルティスは7日、DF井筒陸也(24)がプロサッカー選手を引退すると発表した。関西学院大を主将として大学4冠に導いた後、徳島では3年間でJ2リーグ通算54試合に出場。ピッチ外でも精力的な発信活動を行ってきた男は今後、株式会社Criacao(クリアソン)の正社員となり、関東2部リーグ所属の同クラブでアマチュア選手生活をスタートさせるという。不思議な決断の背景に迫るべく、本人に話を聞いた。

—引退を決めた経緯は何ですか?
「そもそも、小さい時からずっとサッカー辞めようと思ってたんですよね。中学から高校に上がる時は成績も上位だったんですけど、受験したくないからスポーツ推薦で行っただけですし、高校から大学に行く時も関学(関西学院大)にはスポーツ推薦じゃないと入れなかったので。ずっと前から辞めようと思っていたんですが、いろんなご縁でプロまで入れてもらいました

 ただ、プロに入ってからもその思いが消えなくて、契約は毎年できるだけ短くして、延長オファーをもらっても『1年でやらせてください』って話をしていました。その土壌があった上で、今年1年サッカーをやって、プロサッカーを計3年間やり終えたら、違う挑戦があるんじゃないかと思ってました。そこで回答する期限が来たので『引退します』と伝えた感じです」

—契約延長のオファーはあったんですね。
「実は昨年の秋も2年契約を提示してもらえたんですが『1年にして下さい』と言っていました。そして、今年も延長契約をもらいましたが『辞めます』と伝えました」

—つまり、この決断はサッカー選手を辞めたかったから。ですか?
「大学時代からいろんな人を通じていろんな人と繋がらせてもらって、サッカー以外でもめちゃくちゃ面白い世界があるんだなってずっと思ってました。あと中学、高校時代から音楽が好きだったり、本が好きだったり、また映画も好きなんです。これまでは自然にサッカーだけしてきましたけど、そこは常に自分の中で意識をしてきました」

—そこでCriacaoを選んだのはどうしてですか?
「率直に、マルさん(丸山和大CEO)が徳島まで来てくれたからです。しかも台風の日に(笑)。最初はお茶して話して、翌日に試合を見るはずだったんですが、試合が台風で流れてしまって。そこで夜も話をさせてもらって、チームのビジョンとかを聞いて共感して。それが一番でしたね。面白そうだなって」

—Jリーガーという立場を捨てるリスクは感じませんでしたか?
「やっぱり、Jリーガーって得だと思うんですよ。いろんな人に会えるし、金銭的にもサッカーだけでご飯が食べられるし、試合に足を運んでくれる方がたくさんいますし。ただ、リスクという話で言えば、そこにとどまっていることがリスクだって感覚がすごくありました。

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