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「環境を変えるだけではぬるい」突然の引退決断、異色のJリーガー井筒陸也はどうやって育ったのか/ロングインタビュー第2回

ゲキサカ / 2019年1月8日 6時36分

『コトに向き合う、何か目指しているコトに死ぬほど向き合って、その中でいいチームを作ったり、自分たちのありたい姿を実現する必要あるよ』って。『こうありたいという理想を目指すだけなら、みんながニコニコしていて、何もかもそれいいよねってやっていればいいんだけど、向かっているコトがあるからこそ、共存するのが難しいんだよ』って言われました。

 だから、環境も変えた上で、コトに向かってチャレンジしていかないといけないし、新しい環境に自分が浸っているだけで、それこそ『インドに行ったら何かが変わる』みたいになっても仕方がない。何かコトにトライするからこそ意味があると思うので、しっかりとした理念を持っているサッカーチームでチャレンジして、コトに向き合っていきたいと思いました。

 これから東京に来てチャレンジするにあたって、どこか一つの企業に入っても成長はあると思うんですよ。人脈もできるし、情報も増える。でも、そこで常に何かと向き合って、死ぬほど達成したいコトと理念のどちらにも向き合っている必要があると思いました。そういう意味ではスポーツって価値があると思いますし、自分はスポーツを続けていく必要があると思っています。なので『コトに向き合う』という考え方はインパクトがありましたね」

—たしかにスポーツってそういう文化ですよね。
「サッカーの現場は差し迫った困ったことがいっぱいあるんですよね。勝負の世界なので『この試合は絶対に勝たないといけない』とか、『体調悪いけど試合で頑張らなきゃいけない』とか、あるじゃないですか。スポーツってそこがいいなと思っています。

 ビジネスだったら、先に論理があって、だったらこうなるのかな…とか、みんな頭が良いから考えていくけど、スポーツは目の前の試合で『とりあえずやんなきゃいけない』というのが良いことだと思います。あとは、普段からやっていないことがバレやすいのが良いですよね。ビジネスだったら状況が違ったので…とか、時代の流れが…とか言い訳できますけど、サッカーはそのワンプレーでスライディングできるか、ってところで結果が変わってきたりするので、そこがいいなって思います」

『コトに向き合う』——。スポーツの価値を通じて豊かさを想像し続けるという理念を持つ『Criacao』でサラリーマン生活をしながら、同社のサッカーチーム(関東2部)でボールを蹴り続けるという選択をした井筒陸也のキーワード。第3回ではプロ時代に経験した『コトに向き合う』体験、そして今後の展望を問う。

(インタビュー・文 竹内達也)★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
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