右足首は「大丈夫」と明言! 酒井が満を持して決勝へ「勝負を決めるのはすべて…」
ゲキサカ / 2019年2月1日 2時57分
状態が懸念された右足首は「大丈夫です」と頼もしい声。日本代表DF酒井宏樹(マルセイユ)が満を持してアジアカップ決勝に臨もうとしている。「次の親善試合がある3月には内容を覚えていないし、準優勝と優勝では大きく違う。大きな1勝になれば良い」。待ち望んだ初めての決戦で狙うのは、5回目の戴冠につながる勝利だけだ。
フランスの名門マルセイユでは欧州コンペティションにも参加し、ロシアW杯では全試合に出場していた堂々のトッププレイヤー。そんな酒井でもアジアカップへのモチベーションは高い。それは「代表ではこの大会だけ出ていない」から。4年前は招集外に終わったビッグタイトルに向けて「獲らないといけないもの」という覚悟でやってきた。
グループリーグ初戦から右サイドバックの定位置を守り、一時は累積のイエローカードを受けながらも出場停止は回避。ターンオーバーで臨んだ第3節ウズベキスタン戦(○2-1)以外は全試合出場を続けている。準決勝イラン戦(○3-0)では試合途中に古傷の足首を痛め、DF室屋成との交代で大事を取った。しかし、優勝のかかる決勝には出場できる構えだ。
翌日に控える決勝のカタール戦に向けては「細かいところが勝負を分ける。勝負を決めるのはすべて細かいところになる」と展望。「一声かけるかどうかで試合が決まるし、単純だと思うところをしっかりやっていければ良い」と普段どおりの姿勢を崩すつもりはない。
裏を返せば、それは普段から続けてきたことが生きると考えているからだ。例を挙げたのはポジショニング。「味方が攻めている時にディフェンスは始まっている。そこで良いポジションを取れるかが大事。守備になってから始めるのでは遅い」。試合前日を迎えても、日頃からの意識をあらためて強調していた。
そういったプレーの原則が頭に入っているからこそ、どんな相手に対しても難なく対応ができるもの。「スカウティングが情報をくれているけどピッチ上で判断したい。頭の中には相手の特徴は入れているが臨機応変にプレーしたい」。システムの使い分けも行うカタールを相手に、経験豊富なサイドバックが真価を発揮する。
(取材・文 竹内達也)●アジアカップ2019特設ページ
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