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今季のジャッジ基準は…議論呼んだ12事例をJFA上川氏が説明

ゲキサカ / 2019年2月13日 17時35分

①J1第26節 柏×清水 後半17分 白崎凌兵(清水)
②J1第23節 清水×浦和 後半18分 金子翔太(清水)
③J1第29節 C大阪×G大阪 前半2分 ソウザ(C大阪)
④J1第29節 横浜FM×札幌 前半16分 チャナティップ(札幌)

 ①では清水の攻撃選手2人がオフサイドポジションに残った状態で、後方からすかさず浮き球が供給されたが、オフサイドポジションにいなかった白崎がPA内に飛び込んでゴールを決めた。オフサイドの攻撃選手2人は「ボールにプレーしようと試みていなかった」などことから、ゴール判定がそのまま支持された。

 ここでは記者から「相手選手に心理的な影響を与えているのではないか」という疑問が上がった。攻撃選手2人がオフサイドポジションに残っていたことで、守備選手がボールを流すような仕草をしていたからだ。もっとも、この場合では攻撃選手がボールへのプレーを行う様子がないため不問とされるようだ。

 ②〜④はシュートの軌道近くにオフサイドポジションの攻撃選手がおり、ボールに触れないながらも「妨害」が疑われた場面。②ではゴールが認められたが、③と④は認められなかった。その中で「ボールにプレーした」かどうかが明白だった②と③には大きな異論は出なかったが、④では議論が分かれていた。

 ④はチャナティップのシュートの軌道上に攻撃選手がおり、ボールを避けた先にゴールが生まれた。上川氏によると、避ける行為も「妨げる行為」にあたるという。回避動作も相手に影響を与える行為の一つであり、オフサイドを避けるためにはそのまま立っているか、より大きく逃げることが求められるようだ。

▼「意図的にプレーする」とは?/(2)のケース
 2015-16シーズンに競技規則改定により、守備選手が「意図的にプレーした」後、オフサイドポジションの攻撃選手にボールが渡った場合、オフサイドはないというルールに変更された。なお、守備選手がただボールに触れたというだけでなく、それが「意図的なプレー」であったかどうかが焦点となる。

映像にあったのは以下の3場面
(選手名は最後にシュートを放った選手)

①J1第24節 川崎F×仙台 後半10分 中村憲剛(川崎F)
②J2第30節 千葉×東京V 前半10分 下平匠(千葉)
③J2第35節 徳島×甲府 前半6分 ピーター・ウタカ(徳島)

 いずれも守備選手がボールを触れた直後、オフサイドポジションの攻撃選手にボールが渡り、ゴールネットが揺らされたという場面。①と②はゴールが認められた一方、③は認められなかった。すなわち、前者は守備選手が「意図的にプレーした」とみなされ、後者は「意図的にプレーしていない」とされた形だ。

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