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『SEVENDAYS FOOTBALLDAY』:サックスブルーの一番うしろ(ジュビロ磐田U-18・杉本光希)

ゲキサカ / 2019年4月12日 8時30分

 杉本に対して世登監督も確かな信頼を口にする。「今年は最上級生になったので、背格好はそんなに変わっていないですけど、ゴールに入った時のオーラというか、ゴールが去年に比べたら一回り僕らも小さく見えるぐらい、振る舞いとかも含めて堂々とキャプテンシーを発揮してくれているので、ありがたいですね。心強いキャプテンです」。そんな主将はチームメイトにある“お土産”を誓っていた。

「寮の同部屋が今はケガしている三木(直土)なんですよ。2人でいる時間が長いですし、いなくなったら寂しいじゃないですけど、オレにとっては必要な存在で、やっぱり試合中にアイツがピッチにいたり、寮生活で隣にいたりすると、なんか落ち着いたりして楽しいですし、サッカーでも『アイツがなんかやってくれる』という信頼は強いんです。一番苦しいのはアイツだと思うので、勝利をお土産にできて良かったなと思います。」

 サッカー王国で過ごす3年目は、自身のこれからを考える上でも、杉本にとっておそらく今までで最も大事な1年になることに疑いの余地はない。かつての後悔をエネルギーに変え、前へ前へと地道に歩み続けてきた彼は、こう言って表情を引き締める。「試合の中でスーパープレーって絶対に必要で、みんなもあんなに走ったり体を張ったりして、自分も何回も助けられているので、いつも『次は自分が絶対に助けてやろう!』と思っていて、自分がスーパープレーをしたら、みんなも『ああ、コイツもこれだけやっているから、自分ももっとやらなきゃ』ってなるかなと思うんですよね」。

 そう言い終わり、少しだけ笑った顔はあどけない17歳。それでも数か月後には、未来の自分を左右するような夏の陽射しが待っている。サックスブルーの一番うしろ。杉本光希にとって勝負を懸けた3年の最後の1年間は、勝ち点3と共に幕を開けた。

■執筆者紹介:
土屋雅史
「(株)ジェイ・スポーツに勤務。群馬県立高崎高3年時にはインターハイで全国ベスト8に入り、大会優秀選手に選出。著書に「メッシはマラドーナを超えられるか」(亘崇詞氏との共著・中公新書ラクレ)。」
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