[関東大会予選]攻守の“重要人物”MF中村は西川不在の桐光学園でプレーヤー、リーダーとして「どれだけ引っ張ってやれるか」
ゲキサカ / 2019年5月1日 14時16分
[4.30 関東大会神奈川県予選準々決勝 桐光学園高 4-0 川崎市立橘高 横須賀リーフ]
桐光学園高の中盤で非常に気の利く動きを見せていた。MF中村洸太(3年)は東急SレイエスFC(神奈川)出身のボランチ。高校進学直後はその技巧で同学年の選手たちとの差を示していたMFは今や、運動量とボール奪取力が特に光るボランチへと変化している。
この日も中盤中央からタッチライン際での攻防にかかわってボールを奪い取ると、攻撃面では前線の選手を追い越す形でハイサイドへ抜け出してクロス。右足CKでアシストも記録した。
国内の高校生では守備、もしくは攻撃に特化したMFが多い中で彼は両方を備えつつある選手だ。まだまだパスの精度など課題はあるが、東急Sレイエスでも磨いてきた技術力は高く、鈴木勝大監督は「ポジショニングが良いですし、サッカーIQが高い」と説明。小柄なMFは、目標とする先輩MF田中雄大(現早稲田大、元U-18日本代表)のような選手に飛躍していく可能性がある。
チームで副キャプテンを務める中村はまとめ役の一人。彼がプレーヤーとして成長して、エースFW西川潤主将(3年)に近づくことができるかも、今年の桐光学園にとって大きなポイントだ。鈴木監督が「バロメーター」と語る運動量の増加と、ボールロスト減少を毎試合意識しながら、試合を決めるような活躍を目指す。
「結果を出すというのもそうですし、潤がいない中で自分がどれだけ引っ張ってやれるかというのとプレッシャー来ている中で打開していくのが今年の目標。個をどれだけ伸ばせるか。個を伸ばしながら全体を引っ張っていくのが今年の目標です」と語る中村が、チームを支えるだけでなく、主役の一人になる。
(取材・文 吉田太郎)
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