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見据える先は『100年後』。柴崎岳が語った原点と、日本が目指すべき未来:独占インタビュー

ゲキサカ / 2019年6月19日 19時0分

日本代表MF柴崎岳(ヘタフェ)に独占インタビューを行った

 日本代表MF柴崎岳(ヘタフェ)は今夏、キリンチャレンジカップとコパ・アメリカという中心年代の異なる二つのA代表チームでまとめ役を担う。育成年代から将来を嘱望され続け、昨年のロシアW杯では全4試合でピッチに立った27歳。そのキャラクターはどのように形成されたのか。忙しい日々の合間、移動中の車内インタビューを敢行した。(取材日:2019年5月21日)

―ひたむきに物事に取り組み、感情の上がり下がりがない印象がありますが、そうした落ち着いた性格の原点はどこにあると考えていますか?
「原点……。そうですね、落ち着いているのかは分からないですが、ただただ客観的に自分が成長するためにやらなきゃいけないこと、やりたくなくてもやっておかないといけないことを、中学生、高校生当時のことを自分なりに考えて、黙々とやっていたのはあると思います。あまりサッカー以外に興味あることがなかったので、それしかなかったというのもありますし、プロのサッカー選手になるという目標があった上で、ただただ毎日そのためだけに過ごしていた記憶がありますね」

―ご両親からそう育てられたというわけではない?
「そうですね。中学校の時から寮に入っていて、親元はその時から離れているので。もちろん親にとっては相当な決断力がいることだったと思います。その時からやりたいことがあって、そういった意味では頑固な部分を親に見せていた部分もあったので、逆に親元を離れて生活したぶん、自分をマネジメントする能力が身についたのもあります。とりあえず自分でなんでもやらないといけない状況でもあったので、そうした環境も人格形成には大きかったと思います」

―地方に生まれた子どもたちが都市部に行く流れもありますが、地元で生まれて地元で過ごし続け、プロ入りに向かってモチベーションを持ち続けられた秘訣はありますか?これからプロを目指す子どもたちのために教えてください。
「プロになりたいという一心はもちろん持ち続けていましたが、青森山田自体が全国区で名前が通っている学校ですし、何人か高校からプロ選手を輩出していたので、プロになるには申し分ない環境でした。苦しいことも楽しいこともいろいろあるけど、高校サッカーではいろんなところで理不尽なこと、たとえば自分が試合に出られないとか、うまく物事が進んでいかないことはたくさんあるので、そういったときに自分の本質となる考え方が出てくると思います。そこでグッと何かをこらえて成長していけるのか、はたまた腐っていくかは分岐点になります。そういった状況に立っている人、またこれから立つ人には、そういった判断を間違えないでほしいというのはありますかね。まあ、簡単なことではないです。高校生はまだまだ人間として成熟していない部分がたくさんありますし、大人になってもそういうことができない人がたくさんいる中で、高校生にとってそれは簡単なことではないと思うんですけど、そこでそうした考え方ができるようになれば、今後の人生も大きく変わっていくんじゃないかと思いますね」

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