「何もできなかった」冨安…スアレス&カバーニから感じた“世界”
ゲキサカ / 2019年6月21日 15時59分
[6.20 コパ・アメリカGL第2節 日本2-2ウルグアイ ポルトアレグレ]
何もできなかった――。それが、ウルグアイ戦を終えた日本代表DF冨安健洋(シントトロイデン)の率直な感想だった。
ウルグアイの最前線にはFWルイス・スアレス(バルセロナ)、FWエジソン・カバーニ(パリSG)と世界屈指のストライカーが顔をそろえていた。試合前に「主導権を握って、先に先に予測しながらプレーしたい」と語っていた冨安だったが、相手をつかまえることは容易ではなかった。
「(ウルグアイは)シンプルに2トップにボールを預けてきた」。最終的にウルグアイの攻撃はスアレス、カバーニにボールが到達することは分かっている。しかし、「(2人は)自分のゾーンを作るのが早いし、うまいし、そのゾーンになかなか入れてくれなかった」と、ボールに触れることができずに「完全に主導権を握られながらプレーしていた感覚だった」と苦笑するしかなかったほどだ。
「いやー、何もできなかったという感覚ですね」
2人を抑えることができなかっただけでなく、2-1とリードして迎えた後半20分には、ウルグアイのCKの場面でDFホセ・ヒメネスの動きを取れ切れずにヘディングシュートを叩き込まれて同点に追い付かれてしまい、「あれは完全に僕です。本当に申し訳ないし、僕自身もったいない試合をした感じです」と悔しさを滲ませた。
だが、この悔しさは今後に向けての糧としなければならない。「実際に体感しないと分からないこともある。それを感じて成長につなげないといけないので、今日の試合を無駄にしないようにしないといけない」と気丈に前を向いた。
(取材・文 折戸岳彦)●コパ・アメリカ(南米選手権)2019特集
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