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リベンジを懸けた大一番に3発快勝。長崎総科大附を退けた東山は、夏に完敗を喫した青森山田との“再会”へ向かう

ゲキサカ / 2022年1月3日 8時9分

東山高はFW藤枝康佑(10番)の2ゴールで快勝を収めた(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[1.2 選手権3回戦 東山高 3-0 長崎総合科学大附高 駒沢]

 あの完敗から4か月半。突き付けられた差を、感じた違いを、少しでも埋めようとみんなで努力してきた。2つの勝利を重ねて、力強く引き寄せたこのチャンス。次こそは、必ず。

「夏にやっぱり自分たちと青森山田さんのトップレベルとの差を感じて、それをうまく改善しながら、トップレベルに基準を合わせていこうということを積み重ねてきました」(東山高・福重良一監督)。

 トップレベルとの再会、実現。第100回全国高校サッカー選手権は2日に3回戦を開催した。駒沢陸上競技場の第2試合では、東山高(京都)と長崎総合科学大附高(長崎)が激突。前半29分にFW藤枝康佑(3年)が先制点を挙げた東山が、後半23分にFW芦谷斗亜(3年)、39分に再び藤枝と、2トップが叩き出した3ゴールで3-0と勝利。次のステージでは、インターハイと同じ因縁の準々決勝で、三冠を狙う青森山田高(青森)と対峙する。

 お互いに夏のリベンジを期した一戦だった。福井で開催された今年度のインターハイ。東山は準々決勝で2-5と、長崎総科大附は初戦で0-3と、どちらも優勝した青森山田に同じ3点差で敗れている。その王者は同じ会場の第1試合で阪南大高(大阪)に3-1と快勝。この試合の白星は、すなわち“再戦”の実現を意味していた。

「苦しい時間が増えて、なかなか押し込めない時間があった」と芦谷が話せば、「自分たちのサッカーをやろうとしていたんですけど、それを全部相手に止められたところもありました」とは長崎総科大附のキャプテンを務めるDF児玉勇翔(3年)。どちらもなかなか攻撃の糸口をつかみ切れない展開の中で、29分にはセットプレーが試合を動かす。

 左サイドで東山が手にしたスローイン。ボールを託されたMF松橋啓太(2年)がロングスローを投げ込むと、相手DFのクリアをMF真田蓮司(2年)は左足でダイレクトボレー。芦谷に当たったボールは、一度空振りしていた藤枝の元へ帰ってくる。

「ロングスローから良いタイミングでボールが来て、斗亜が良い落としをしてくれたので、フリーでシュートを打てました」。右足一閃。ボレーで叩いたボールは、豪快にゴールネットを揺らす。10番のストライカーが一仕事。前半は東山が1点をリードして、ハーフタイムに折り返す。

 後半も先に決定機を作ったのは東山。5分に右サイドを運んだ松橋がクロスを上げ切ると、フリーで待っていたMF李隆志(3年)のヘディングは枠を越えたものの好トライ。一方の長崎総科大附も7分には、右サイドで獲得したCKを1年生レフティのDF平山零音が蹴り込み、2戦連発中のDF原口玖星(3年)が頭1つ分抜け出した高い打点のヘディングでゴールを狙うも、軌道は枠の上へ。同点ゴールには至らない。

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