昌平GK西村遥己が新潟内定会見。「可能性がある限りは最後まで諦めずにプロを目指してきた」
ゲキサカ / 2022年2月15日 7時10分
藤島監督が「コミュニケーション能力が高く、大人としっかりと会話ができて、その中でしっかりと言葉でも表現できる」と評した性格も、すぐさま発揮されたという。「2日目ぐらいからは『だいぶ前からいるんじゃないかな』というぐらい打ち解けていて、僕も『馴染み過ぎているな』なんて声を掛けさせてもらったんですけど(笑)、アピールしようという部分も前面に出してくれましたし、キャンプを通して非常に良いパフォーマンスを出してくれたなと思います」と明かすのは本間スカウト。監督やGKコーチの評価もキャンプ参加当初から高かったそうだ。
「一番感じたのは『当たり前の基準が高いな』」と。自分が1週間に1回か2回出せるかというプレーを、毎日継続して出していることが凄く衝撃的で、自分が良いプレーを出しても、もっと良いプレーをプロの選手は練習から出しているので、厳しい世界だなとは感じました。でも、それが自分のモチベーションにもなって、『負けたくないな』という気持ちはありましたね」という西村の猛アピールは実った。2月8日。新潟から加入内定のリリースが発表される。諦めなかった18歳は、自らの手でプロサッカー選手という職業を勝ち獲った。
187センチの長身を誇る西村は、高校2年時に正守護神として高校選手権全国ベスト8を経験し、昨年もU-18日本代表候補合宿に招集されるなど、世代屈指のGKとして活躍。自身の特徴を「一番はシュートストップだと思っています。シュートストップをすることによって、試合の流れを大きく変えて、チームを勝利に導くことが自分の強みです」と分析するが、小学生時代は一貫してフィールドプレーヤー。中学進学時のクラブには「サイドに張って、カットインでゴリゴリ入っていくような縦突破が売りでした(笑)」というサイドハーフでセレクションに合格したものの、“PK職人”だった2歳年上の兄に憧れていたこともあって、GKへの転向を決意する。
当時の所属クラブはGKが多かったこともあり、狭山中央中サッカー部へと“移籍”した中学2年時から、本格的にGKへ挑戦。以降もさらなるステップアップを求めて加入したフィグラーレ狭山FCで、才能を伸ばしていく。その頃から負けず嫌いは折り紙付き。「中学生の時は17-1で勝った試合で、半泣きで帰ったこともありました(笑)。シュートは1本も打たせたくないし、決めさせたくないというのが大きかったですね」と笑いながら当時を振り返る。
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