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昌平GK西村遥己が新潟内定会見。「可能性がある限りは最後まで諦めずにプロを目指してきた」

ゲキサカ / 2022年2月15日 7時10分

 高校入学後も決して順風満帆だったわけではない。「能力的な高さは兼ね備えていましたけれども、基本的なスキルの部分がまだまだ足りない部分もありました」と藤島監督。高校2年の夏まではチーム内でも4番手という扱いだったという。だが、夏休みにGKコーチから指定されたキックの本数を、ひたすら蹴り込む練習を繰り返したことで、一気に能力が開眼。その秋の選手権予選以降は正守護神の座を譲らず、プロからの注目を集めるまでに成長を遂げた。

 ライバルの存在も語り落とせない。同級生のGK松葉遥風(3年)は、3年間に渡って切磋琢磨してきたチームメイト。「1年生で新チームになった時に、松葉は試合に出ていて、その時に『ここで終わってしまうのは嫌だな』ということを感じさせてくれましたし、早い段階で火を付けてくれたことで、ライバルとして凄く良い関係になりました。3年生になって松葉はベンチに入れない時でも、サッカーへの情熱をまったく落とすことなく練習に来ていたので、自分もモチベーションを下げちゃいけないと感じて、練習に早く来たり、遅くまで残って練習したりしていました。今は応援し合う存在というか、アイツは一般受験するので『受験どうだった?頑張れよ』みたいな励ましのやり取りが続いています」。松葉をはじめとした仲間と過ごした時間は、西村にとって何よりの財産だ。

 アルビレックス新潟のイメージを「サポーターが素晴らしいということは聞いていて、熱いサポーターの方が多いということもそうですし、凄く応援してくれるチームだなって。リリースが出てからも凄くたくさんのメッセージを戴いて、『こんなに応援してもらえるクラブなんだな』と実感しました」と語る西村に、キャンプ参加時に印象に残った選手を尋ねると、千葉和彦の名前が挙がった。

「練習中で自分がミスをしてしまった時に、千葉選手が『チャレンジのミスだったら全然いいし、できなかったことができるようになることが良いことなんだから』と言ってくれて、とてもチャレンジしやすい環境に身を置けるなと思いました」。何ともカッコいいエピソードだが、実はキャンプの前に“初対面”は済ませていたそうだ。

 「PCR検査を受けるために新潟に合流した時、オフの日だったんですけど、たまたま千葉選手がストレッチをしに来ていて、そこで会いました。クラブハウスに入った時に『一発ギャグ持ってる?』って一番最初に聞かれて、『どこかで振るから』って言われたんですけど、結局やらずに済みました(笑)。でも、ああいうベテランの選手が話しかけてくれるのは、練習生としても凄くありがたかったので感謝しています」。千葉の気遣いもさすがだが、西村が“先輩たち”から話しかけたくなるような雰囲気を纏っていることも、また確かな事実である。

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