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プロ25年目の開幕戦。42歳の守護神、大宮GK南雄太が燃やし続ける“悔しさ”のエネルギー

ゲキサカ / 2022年2月20日 11時51分

42歳で開幕スタメンを飾った大宮アルディージャGK南雄太(後列一番左)

[2.19 J2第1節 横浜FC 3-2 大宮 ニッパツ]

 自然体の男は、いつでも変わらない。それがプロサッカー選手になって25回目を数える開幕戦であっても、去年まで所属していたチームとの古巣対決であっても。

「もちろん『横浜FCが相手だから勝ちたい』という想いは凄く強かったんですけど、なんか思ったよりも冷静でいる自分がいて。もっと『緊張したりするかな』と思ったんですけど、いつも通りやれたのかなとは思います」。

 大宮アルディージャの正守護神。GK南雄太の2022年シーズンは、少しの懐かしさと、大きな悔しさとともに、その幕が上がった。

 昨シーズン途中に大宮へ期限付き移籍でやってきた南は、今シーズンから完全移籍に切り替わっている。「正直、去年来た時点から気持ちはあまり変わっていなくて、去年に関しては『チームを残留させる』という想いだけで半年間頑張りましたし、今年は逆にまたフラットなところから挑戦できるというところで、大宮が自分をまた必要としてくれて、完全移籍で獲ってくれたということに対して、やっぱり凄く感謝していますし、その期待にきっちり応えられるように、とにかく大宮のために戦って頑張りたいなと思います」。覚悟はもう、このエンブレムのユニフォームへ袖を通した瞬間から決まっていた。

 いわゆる“黄金世代”のメインキャスト。まだJリーグで現役を続けている同級生は、小野伸二(北海道コンサドーレ札幌)と遠藤保仁(ジュビロ磐田)だけ。今年で43歳を迎える南から見れば、ルーキーのGK若林学歩は実に25歳も年下。自分の愛息とほとんど変わらないような年齢だ。

「単純に盗めるところというか、勉強になる部分は今の若い選手を見ていてもたくさんありますし、本当にみんなポテンシャルがあって、うらやましいなと感じます。今の若い子というか、20代前後の子たちはあまり年上だからといって気負ってくる感じもないので、全然普通に話しますよ。自分が10代でプロに入った頃は、とにかく上の先輩たちに気を遣う時代だったと思うんですけど、今は逆で、こっちから話しかけないとあまり話してくれなかったりもしますし、だからこそ凄く気を遣って話したりするので、そう考えるとずっと気を遣いっぱなしですね(笑)」。

 新シーズンの開幕戦のカードが発表された時には、思わず運命の悪戯に“疑い”を覚えたようだ。「もう『仕組んだのかな?』って、一番最初にカードを見た時に思いましたけどね(笑)。まさか開幕戦が三ツ沢で、横浜FC相手というのは、『何か意図があるのかな』とはちょっと思いましたけど、自分としては何よりもやりがいのある舞台ですし、こういう形でまた三ツ沢に戻れることはちょっと想像していなかったので。何かそんなに気負った感じは全然なくて、とにかく楽しみです。おそらく横浜FCは強いでしょうし、自分が仕事をする機会もたくさん増えると思いますし、本当にいろいろな意味を含めて楽しみです」。

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