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【動画】“怪物CB”はどのように育ったのか――チェイス・アンリと尚志高・仲村浩二監督が師弟対談

ゲキサカ / 2022年4月9日 19時0分

【動画】“怪物CB”はどのように育ったのか――チェイス・アンリと尚志高・仲村浩二監督が師弟対談

 U-21日本代表CBチェイス・アンリが、ブンデスリーガ1部・シュツットガルトへの加入を決断した。中学時代は無名の存在も、尚志高(福島)で努力を重ねて大ブレイク。尚志の仲村浩二監督はバルセロナ五輪予選日本代表の名プレーヤーで、指導者としてもFW染野唯月(鹿島)ら好選手を育て、チームを2度の選手権3位へ導いている。アンリの進化、誰もが予想しなかった欧州移籍に欠かせなかった人物だ。

 仲村監督はアンリのことを「日本の宝」と評し、時に厳しく接しながらピッチ内外で大事に、大事に育ててきた。アンリも「第2の親」と絶大な信頼を寄せる恩師と、アンリによる対談が実現。仲村監督も「知らなかったです」というアンリの苦しみもあった中、“怪物CB”はどのように育ったのか――。特別な絆で結ばれた2人がアンリの高校3年間と、これからなどについて、語り合った。

1回だけカミナリを落としたことがあった

―“日本の宝”と言えるアンリ君との3年間を終えて、今どのような思いでしょうか?
仲村「僕がアンリを育てたというつもりはあまりなくて、一緒に成長するために頑張ったというだけです。でも、今思えば、1年生で入って来た時に、今のアンリがあることはまるっきり想像していなかったので。確かにヘディング強いし、身体も大きかったけれど、ここまでの選手になるっていうのは全然想像できていなかったけれど、僕らの期待を遥かに越えて、自分で努力したアンリのことをちょっと尊敬しますね」
アンリ「自分、本当に監督とかに何回も怒られてきて、本当に、何回も怒られてきて、苦しい時もあったんですけれども、言われたことを練習とかでしっかりとして、そのお陰で自分も上手くなったので本当に感謝しています」

―アンリ君は、色々なインタビューで仲村先生だったから、尚志高校だったらから今があると話しています。改めて、仲村先生はどんな存在でしたか?
アンリ「本当にお父さんみたいな感じで、本当に自分のことを見捨てないで、自分のことを最後まで見てくれて、自分が代表とか呼ばれたとしても、本当に何回も怒ったりしてくれて、まだまだ色々なことを教えてくれたり、そこは本当に感謝しています」

―仲村先生にとっても、感慨深いところもあるかと。
仲村「最初、(20年2月に初めて)U-17日本代表に選ばれて『アンリ、呼ばれたぞ』と言ったらもっと喜ぶのかなと思ったら、意外とビビっていて。『えっ、えっ』みたいなことを言っていて。(合宿を視察していた現U-16日本代表監督の)森山(佳郎)さんに聞いたら『帰りたい』『帰りたい』と言っていたらしくて、『代表で一番下手くそでここにいるべきじゃない』『帰りたい』と。でも、合宿最終日の試合でヘディングシュートを決めた後に『もっともっと成長したい』と言って合宿を終えてからの、そこのスイッチからの取り組み方は、プロ選手以上の取り組み方をしたんじゃないかなと思います。自分の怪我との取り組みもあったし、怪我でイライラしながらもキックもっと上手くならないといけないとか、体幹強くならないといけないとか、怪我のところを治さないといけないとか、僕らもチェックしましたけれども、チェックしなくても良いくらいに100%こなしていたというところが今のこのアンリの身体つきになったんじゃないかと思います」

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