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[関東大会予選]「この世界にマグレはない」と言い切る新指揮官の信念。駒澤大高が一体感あふれる総力戦で本田裕一郎TA率いる国士舘を撃破!

ゲキサカ / 2022年4月23日 20時59分

駒澤大高は部員全員のパワーを集結して関東大会出場権を獲得!

[4.23 関東高校大会東京都予選準決勝 国士舘高 0-2 駒澤大高]

 勝利した試合直後。集まった部員の前で、指揮官は彼らにこう語り掛けた。「この世界にマグレはない。今日勝ったこともマグレではないと、オレは思っている」。その言葉の意図を問われ、返ってきた答えにこの人の信念がはっきりと滲む。

「負ける時も自分たちにちゃんと矢印を向けてほしいと思っていますし、やるべきことをやっていれば結果は付いてくるはずだと。だから、『結果を出そう』じゃなくて、『自分のことを変えて、結果を付いてこさせるようにやろう』と。そういう発想でやろうということを大事にしてきているので、『マグレはない』という言い方をしています」(亀田雄人監督)。

 部員全員の力が結集した、まさに“駒澤らしい”勝利。23日、2022年度関東高校サッカー大会東京都予選準決勝が行われ、国士舘高と駒澤大高が対峙。前半にMF松原智(3年)、後半にFW岩下和磨(3年)がゴールを奪った駒澤大高が2-0で勝利を収め、関東大会の出場権を手繰り寄せている。

「最初は予想以上に相手の熱量が高くて、押され気味になってしまいました」と駒澤大高のMF徳永薫(3年)が話したように、立ち上がりから攻勢に出たのは、高校サッカー界きっての名将・本田裕一郎テクニカルアドバイザーも就任3年目を迎えた国士舘。前半8分には左からDF一瀬雅斗(3年)がロングスローを投げ込み、MF高橋遼平(3年)が繋ぐと、MF塩田晟也(2年)のシュートは駒澤大高DFの人垣にブロックされたものの、まずは惜しいシーンを創出する。

 14分にも相手のミスを突いたFW手塚令恩(3年)が際どいシュートを。18分にはFW清水敦貴(3年)が右サイドをドリブルで運び、送ったクロスにMF濵田大和(3年)が飛び込むも、駒澤大高の右SB笠間吉孝(3年)が何とかクリア。23分にも左から上げた濵田のクロスに、塩田が打ち切ったシュートは枠の上へ。駒澤大高はDF丹治風登(3年)とDF井口真寧(3年)のCBコンビを中心に、耐える時間が続く。

 ところが、試合を動かしたのは劣勢の赤黒軍団。26分。左サイドで手にしたスローイン。昨シーズンからスタメンを張っている左SB山口航生(2年)のロングスローが中央にこぼれると、松原は思い切りよく右足一閃。軌道はゴールネットへ鮮やかに突き刺さる。セットプレーも任されている高精度キッカーのスーパーな一撃。駒澤大高が1点のリードを奪って、最初の40分間は終了した。

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