1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

[関東大会予選]「この世界にマグレはない」と言い切る新指揮官の信念。駒澤大高が一体感あふれる総力戦で本田裕一郎TA率いる国士舘を撃破!

ゲキサカ / 2022年4月23日 20時59分

 本田TAは後半開始から2枚代え。切り札のFW原田悠史(2年)とFWワフダーン康音(2年)を同時に投入し、さらに6分にはMF奥野駿太(2年)も送り込み、前線にさらなるパワーと推進力を生み出すための交代を敢行。同点、逆転を狙う采配を振るう。

 ただ、「国士舘も相当やってくるだろうというところで、みんなそういう心づもりはできていたと思うので、『それをさらに上回るぐらいやろう』という準備はしてきていました」と亀田監督も話した駒澤大高は、圧力を強めた国士舘のアタックを1つずつ丁寧に回避。「精神的なところを強く持って、そこをベースとして戦っていくというのが、この学年の特徴かなと思います」とキャプテンのFW加茂隼(3年)も口にしたように、ピッチ内での声も時間を追うごとにどんどん増えていく。

 逆に15分は駒澤大高に決定機。右CKを松原が蹴り入れ、フリーで飛び込んだ井口のヘディングは枠を越えるも好トライ。30分には国士舘も濵田の左CKからゴール前に混戦を生み出すも、駒澤大高ディフェンスはGK堀尊成(2年)も含めて3度4度と身体を投げ出し、相手のシュートをゴールまで届かせず。さらに直後にはMF田中敦基(3年)を起点にしたカウンターから、徳永がマーカーを外してラストパスを送り、FW岡田由祐(3年)のシュートはわずかに枠の左へ外れたものの、追加点の可能性も漂わせる。

 すると、“駒澤らしい”2点目が生まれたのは37分。「今日はもういつもより気合が入っていて、『相手が嫌なことをやって、絶対にチームを勝たせてやる』という気持ちでやっていました」と話す徳永が高い位置で相手にプレスを掛けると、執念のカットがパスになって岩下の足元へ。鋭い切り返しから左足を強振し、ニアを抜けたボールがゴールネットへ到達する。2-0。この1点で勝負あり。

「連続失点だったり、立ち上がりや飲水タイム前後の失点を練習段階で結構繰り返してきていて、いわゆる“勝負弱い”感じでそういうことが分かっていない感じが多かったので、そのへんも上手く準備してきたことで、彼らの中でも分かってきていたのかなと。積み上げてきたものが上手く表現できたんじゃないかなと思います」と指揮官も評価した駒澤大高が、劣勢下での先制点と終盤での追加点という“勝負強さ”を発揮し、関東大会の出場を堂々と勝ち獲る結果となった。。

 この日の試合は徹底した新型コロナウイルスへの感染予防対策を講じた上で、保護者と部員の観戦が許されていた。「先週の準々決勝も結局予定が合わなくて見れなかったので、スタンドの上級生は今日初めてAチームの試合を見たんじゃないですかね。でも、みんなそういう気持ちをちゃんとここに持ってきてくれて、サブの選手たちも腐らないでやってくれているので、それが良かったのかなと思います」と亀田監督。大きな声こそ出せないものの、スタンドからは力強い拍手が常にピッチへと降り注いでいた。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください