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[プレミアリーグEAST]0-7の悔しさと、0-0の悔しさと。桐生一がプレミアの舞台で手にした勝ち点1の意味

ゲキサカ / 2022年4月25日 21時8分

激しい局地戦の続いたゲームはスコアレスドローに

[4.24 プレミアリーグEAST第4節 桐生一高 0-0 市立船橋高 太田市運動公園陸上競技場]

 キャプテンが心から悔しそうに語った言葉が印象深い。「正直スコアだけ見たらだいぶ成長しているのかなと思うんですけど、この試合内容だったら絶対に勝てた試合ですし、そこで勝ち点3をゲットできないとプレミアには残れないですし、自分の中では本当に悔しい結果でした」(諏訪晃大)。

 大敗からのリスタートとなる一戦は、勝ち点3を引き寄せるに値するようなスコアレスドロー。24日、高円宮杯 JFA U-18 サッカープレミアリーグEAST第4節、桐生一高(群馬)と市立船橋高(千葉)という高体連の強豪同士が対峙したプレミアリーグ初対決は、ホームチームが押し気味にゲームを進めながら、結果は0-0の引き分け。桐生一がプレミア初勝ち点を獲得している。

「正直、0-7で負けた試合から2,3日はずっと自分の頭の中にそのことがあって、焦りというのが9割くらいを占めていました」。桐生一のキャプテンを務めるMF諏訪晃大(3年)は、少し前の自分をそう振り返る。本来の開幕戦だった流通経済大柏高(千葉)との試合が延期となり、ホームに横浜F・マリノスユース(神奈川)を迎えて戦った第2節。桐生一は前半から失点を重ね、終わってみれば0-7という衝撃的なスコアでプレミアデビューを終える。

 翌週の柏レイソルU-18(千葉)戦も延期となったことで、2週間ぶりとなったリーグ戦のゲーム。中村裕幸監督は明確な基準を設け、メンバー選考に当たっていた。「『今週の目の色でスタメンを決める』と。『もう上手い下手云々じゃなしに、今週戦ってくれるかなというヤツを出すよ』というところで、トレーニングを見ながら選んできました」。スタートの11人も、ベンチの7人も、確固たる決意を持ってこの試合へ臨んでいた。

「市船さんも当然局面は強いので、ウチが長いボールを入れなくてもそういう拾い合いになると思っていました」と中村監督が話したように、試合開始からボールが行き来する展開に。大きなリスクを負わない流れの中で、市立船橋は前半10分にDF佐藤凛音(2年)のフィードから、最後はMF高橋悠真(3年)がフィニッシュ。ここは桐生一GK清水天斗(3年)がキャッチしたが、ファーストシュートを記録する。

 ただ、20分を過ぎると「とにかく基本的にはボールを奪いに行こうと。そこだけ1回2回引っ掛かれば勇気が出るかなと考えていました」と指揮官も言及した桐生一は、高い位置からのプレスが奏功してチャンスに直結。24分にはFW島野大和(3年)のボールカットから、MF藤島優吹(3年)のシュートは枠を越えたものの、ここからホームチームが攻勢を強めていく。

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