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[プレミアリーグEAST]「お互いへのリスペクト」と「逃げられない感じ」。市立船橋と流経大柏が積み重ねてきた唯一無二の関係性

ゲキサカ / 2022年5月2日 7時15分

意地と意地のぶつかり合いはスコアレスドローで決着

[5.1 プレミアリーグEAST第5節 市立船橋高 0-0 流通経済大柏高 グラスポ]

 時代が変わっても、人が変わっても、受け継がれていくものは必ずある。20年近い歳月の中で、お互いがお互いを意識しながら、負けたくないと願い、勝ちたいと切望し、繰り返してきた歴史の重みが紡ぎ出す一戦は、いつだって特別だ。

 「『流経さんがいるから、我々も強くあり続けないといけない』というところはあって、そこは凄くありがたい存在ではありますね」(市立船橋・波多秀吾監督)「どこにもないと思うんですよね、市船と流経というこのカードのような試合は。これだけしのぎを削っていく中での、お互いへのリスペクト、逃げられない感じ、いいですよね」(流通経済大柏・榎本雅大監督)。

 日本一を目指す究極のライバル対決、2022年の第1ラウンドは両者譲らず。1日、高円宮杯 JFA U-18 サッカープレミアリーグEAST第5節、市立船橋高(千葉)と流通経済大柏高(千葉)が激突した注目の一戦は、双方が決定機を作り合ったものの、最後までゴールは生まれず。スコアレスドローという結果になっている。

「ふたを開けてみたら『えっ?』と思いましたね」とは市立船橋を率いる波多監督。前節の柏レイソルU-18(千葉)戦に敗れた流経大柏は、ここまで採用してきた4-4-2ではなく、意外にも3-5-2のシステムで試合に入る。

「どこかでちょっと試したかったので、公式戦で試すのはどうかなと思ったんですけど、思い切ってそういう変化を起こしていこうかなと。試合内容は悪くないんだけど、勝ち点を落とすことが続いていましたし、ちょっと気分転換にもなるかなって」とは流経大柏の榎本監督。ただ、その指揮官も「今日は相手が4枚で来て、システムは合わなかったですけどね」と続けたように、市立船橋も前節まで2試合続けて敷いてきた3-4-2-1ではなく、4-4-2に戻してきたのだ。

 こちらに関しては「トレーニングをやって、紅白戦もやって、やはり自分たちがストレスなくやれるのが4-4-2だったので、『じゃあこれで行こう』という感じがありました」と波多監督。双方が“化かし合い”を講じたのも、試合前の導入としては非常に興味深い。

 前半はホームチームが勢い良く立ち上がる。「相手が流経で怖い部分もあったんですけど、勇気を持って前に出ようということで、懸樋(開)や藤田(大登)を中心に1個押し上げてラインを高くして、セカンドを拾えたという中で、前半は優位を取れていたと思います」とは2年生ながら市立船橋のキャプテンマークを託されているMF太田隼剛。前節の桐生一高(群馬)戦では重心が後ろに傾き、なかなか前に出ていけなかった反省から、この日はサイドも使いながら積極的なトライが増加。波多監督も評価を口にした右のDF佐藤凛音(2年)、左のDF内川遼(2年)の両SBも推進力に、攻勢の時間を作り出す。

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