【単独インタビュー】A代表初招集も出番なし…“W杯優勝”見据える林大地「正直それだけで落ち込んだり、考えすぎたりはしないので」
ゲキサカ / 2022年5月9日 19時0分
腐るのは無駄な時間
——ここまでの話を聞いていて、そこで“腐る”選手も多いと思いました。そうならないのが林選手の凄さだと思いますが、そのメンタリティについて意識するところはありますか。
「(腐るのが)しょうもないなと思うんですよね。1試合出られるとか出られないとかでどうのこうの言って、それに対する不満を言ったところで、どうなんねんって思うので。それならサッカーのこと、次のことを考えて練習するなり、ケアをする時間にしたほうがいいじゃないですか。なのでそうしている(腐る)のは無駄な時間だなと思うので、そういう考えにはあまりならないタイプですかね」
——それはずっと昔からですか。
「そうですね。サッカーのプレーについては味方にもめっちゃ言いますよ。ああしてほしい、こうしてほしいとか。でも人の悪口というか『俺はやってるやん』『俺はなんでこんなやってんのにアイツは俺のこと評価してくれへんねん』みたいなのがすごい嫌いで。大学の時に坂本(康博)監督って方がいたんですが、『決めるのは第三者やから自分で物事を勝手に解決して決めるな』と言われていたので、そこはいまも自分の心の中に残っています」
——キャリアを振り返ると、G大阪ジュニアユースからユースに昇格できず、履正社高では1年生から試合に出ながらも、高卒プロ入りにはつながらなかった。そうしたメンタリティは浮き沈みの中で身につけたものですか。
「でも高校生の時は(プロ入りに)現実味がなかったですからね。高校生からプロに行けないことでガクンとなるという認識がなかったので、高校出たら自然な流れで『次にサッカーするなら大学のステージやな』というだけでした。だから浮き沈みがあるとは思ってないし、苦労したとも思ってないですね」
——大学時代についても少し教えてください。ずっと聞いてみたかったんですが、「ビースト」はいつごろから呼ばれているんですか。
「詳しくはわかんないです。大学2〜3年くらいに相手チームから広まっていって、徐々に自分の大学でも広まっていった感じです。あとはプロになって結果が出た時にメディアの方が取り上げてくれて、サポーターの間で広がった感じですかね」
——相手チームの人に名付け親みたいな人がいるんですか?
「本当にわかんないです。ふわっと自然にあだ名みたいな感じで呼ばれていたのが広まった感じでした」
——それくらいインパクトがあったってことですかね。そういった闘争心を全面に押し出すスタイルは昔からですか。
「ずっとですね。自分は上手くなかったので、とにかく一所懸命にサッカーやってました。高校の時も特別に足が速いわけではないし、ドリブルが得意なわけではないけど、サイドハーフをしていて、一所懸命に前に行って、一所懸命に前に行って、上下運動してゴール前に飛び込んでという感じでしたね」
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