ユース取材ライター陣が推薦するインターハイ予選注目の11傑vol.2
ゲキサカ / 2022年5月20日 19時0分
令和4年度全国高校総体(インターハイ)「躍動の青い力 四国総体 2022」男子サッカー競技の各都道府県予選で熱戦が繰り広げられています。ゲキサカでは「インターハイ予選注目の11傑」と題し、ユース年代を主に取材するライター陣に選手権注目の11選手を紹介してもらいます。第2回は(株)ジェイ・スポーツで『Foot!』ディレクターやJリーグ中継プロデューサーを歴任し、現在はフリーランスとして東京都中心にユース年代のチーム、選手を取材、そしてゲキサカコラム『SEVENDAYS FOOTBALLDAY』も連載中の土屋雅史氏による11名です。
土屋氏「今回もこの企画では貫かせてもらっている通り、日頃から取材させていただく機会の多い東京都の高校に絞って、11人を選出しています。昨年度は関東一高が高校選手権で全国ベスト4と躍進するなど、全国レベルの実力を有するチームも少なくない東京高校サッカー界。この数年で考えると、コロナ禍に見舞われた社会の中で、あるいは他の地域の高校生以上に我慢を強いられてきた印象もあるだけに、彼らが何の憂いもなく目の前のサッカーと向き合えることを願ってやみません」
GK鈴木健太郎(成立学園高3年)
東京を制した関東大会予選では5試合でわずかに1失点と、正守護神として圧巻のパフォーマンスを披露。本大会出場を決めた國學院久我山高戦でも、ゴール前に入ってくるハイボールはほぼ100パーセントの確率でキャッチしてしまい、相手の反撃ムードをみるみる萎ませるプレーで、完封勝利を力強く引き寄せた。「アイツは足元が上手いので、結構ビルドアップからの攻撃が良い形になるかなと思います」とは今シーズンから指揮官に復帰した山本健二監督。チーム自体がポゼッションスタイルを標榜する中で、左右両足を使いながら正確なキックで味方へとボールを付けられる彼の存在は必要不可欠だ。昨シーズンは先輩のGK西大輔(現・東海学園大)と切磋琢磨しながら、選手権予選でも出場機会を得るなど経験を積んできた。都内有数のゴールキーパーが、さらなる飛躍の時を迎えている。
DF中村健太(堀越高2年)
1年生だった昨シーズンから出場機会を掴み取っていたが、選手権の全国大会では敗退した2回戦の数分しかプレー機会を得られなかったことで、自分がチームを牽引する立場になることを決意。自身のプレーも「去年は結果にこだわり過ぎて、目の前の1個の球際だったり、競り合いがおろそかになっていたなという想いがあったので、やっぱり上を見過ぎずに、地面に足をつけて、誰にでもできることをしっかりやって、あとは結果が付いてくることをやりたいなと思っています」とイチから見つめ直している。自らの特徴を「アグレッシブにボールを奪いに行って、持ち味の縦突破からのクロスやシュートが持ち味かなと思っています」と語るように、サイドを果敢に駆け上がる突破力が持ち味で、FC東京U-15むさし仕込みの足技も水準以上のレベル。昨年は準決勝で敗れ、全国切符を取り損ねたこの大会でのリベンジを誓っている。
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