1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

プリンス北信越無敗首位・帝京長岡と3連勝中の日本文理、インハイ予選の“前哨戦”は互いに「学んで」1-1ドロー

ゲキサカ / 2022年5月21日 23時6分

 立ち上がりに左後方からのFKを小舟戸が合わせると、GKの頭上を超えたボールがクロスバーをヒット。日本文理は抜群のキープ力を発揮していた塩崎や繰り返し仕掛ける力を持つ杉本、運動量の多い曾根の前線3人を中心とした攻撃で、クロスやシュートまで持ち込んでいた。

 個々が確かな技術力と判断力を備えた帝京長岡も、各選手の個人技やパス交換でDFを外しながら前進する。そして、注目の廣井は再三DFを振り切り、得意の左足を振るシーンがあった。だが、前半は全体の勢いに欠け、後ろに重い展開。廣井含めて崩しのパスやドリブルが引っ掛かるなど、リズムに乗ることができない。

 対する日本文理は20分、高橋葵の折り返しを塩崎が右足で狙い、直後にも塩崎の仕掛けからこぼれに反応した石澤の右足シュートが枠へ飛ぶ。帝京長岡はGK佐藤がセーブなどで凌ぐと、徐々に全体の動きの量が増え、大きく空いたDF背後のスペースをシンプルに狙うなど押し返す。

 37分、ペナルティアークで前を向いた廣井が左足シュート。39分には坪田に代えてU-16代表候補歴を持つ左SB内山開翔(2年)が投入され、清川が右SB、桑原がCBへスライドした。一際高い強度を見せる桑原が中央に入ったことも影響してか、チームは攻守両面で安定。日本文理は43分にCKのこぼれを曾根が狙うも枠を外れ、前半に放った9本のシュート(帝京長岡は2本)で先制することができなかった。

 後半、明らかに攻撃のテンポの上がった帝京長岡が先制点を奪う。4分、敵陣右中間で横パスを受けた廣井が斜めのループパス。後半開始から左サイドに投入されたMF堀颯汰(2年)が走り込み、右へ流れながらニアへ右足シュートを叩き込んだ。

 1点を追う形となった日本文理は9分、塩崎のスルーパスで左中間へ抜け出した杉本の左足シュートがポストをヒット。13分にはDFラインの2人に代えてMF北条快成(3年)とFW大島未月(3年)を投入し、塩崎が本来のアンカー、石澤がCB、高橋葵が左SBへポジションを下げた。各選手がポジション変更にも柔軟に対応していた日本文理は北条のシュートなどで反撃。だが、帝京長岡のGK佐藤やCB桑原、高さのあるCB柳澤が立ちはだかる。

 帝京長岡もコンビネーションから見事な崩しを見せるも、フィニッシュを日本文理GK日隠に阻まれるなど追加点を奪うことができない。帝京長岡の谷口総監督は「あれだけテンションの低い前半だったので、後半になって見違えるようなものを期待したんですけれども……」と首を振る。チャンスを得た選手たちのエネルギーを期待されたが、不満の内容に。ゴール近くまでボールを運んではいたものの、次の1点をもぎ取ることができない。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください