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[プレミアリーグEAST]太陽王子が見せた気合と根性の勝利。FC東京U-18を“本能”で上回った柏U-18が逆転劇完遂!

ゲキサカ / 2022年5月22日 7時53分

柏レイソルU-18はチーム全員の力で逆転勝利を掴む!

[5.21 高円宮杯プレミアリーグEAST第8節 柏U-18 3-2 FC東京U-18 日立柏]

 タイムアップのホイッスルが鳴った瞬間。膝を突いて座り込む選手は、負けたチームより、勝った黄色いユニフォームのチームの方が多かった。1点差の終盤は押し込まれる時間を強いられながらも、まさに全員で粘り強く戦い、掴み取った白星が雨上がりのピッチでキラキラと輝く。

「本気で勝負に立ち向かって、『絶対やらせない』という本能みたいなものが出てくることが大切で、本能を掻き立てられるようなゲームになるのが、選手にとっては一番大事な経験になるので、そういう勝負ができれば本当に成長していけますよね」(柏U-18・酒井直樹監督)。

 泥臭く走り続け、勝ちたいという執念で上回った、“本能”の1勝。21日、高円宮杯 JFA U-18 サッカープレミアリーグEAST第8節、柏レイソルU-18(千葉)とFC東京U-18(東京)が対峙した一戦は、FC東京U-18がFW熊田直紀(3年)のゴールで先制したが、前半のうちにMF大橋斗唯(3年)の同点弾で追い付いた柏U-18が、後半にMF中村拓夢(3年)とMFモハマドファルザン佐名(3年)の得点で逆転に成功。相手の反撃を熊田のPKによる1点に抑え、3-2で3試合ぶりの勝ち点3を手繰り寄せている。

 試合は意外な形で動き出す。前半3分。柏U-18は最終ラインでのビルドアップが少し詰まり、GKタイガ・オリバー・ハーパー(2年)が前方に蹴ったパスはミスに。これに反応した熊田が、無人のゴールへ右足でボールを流し込む。「メンバリングも含めて少しそこにウエイトを置いたスタートだった」と奥原崇監督も話した、前からの守備が呼び込んだ先制点。FC東京U-18が早くも1点をリードする。

 2連敗中のホームチームはいきなりビハインドを負う格好となったが、「コンセプトがああいうところにあるので、いずれはこういうことは起きるだろうと想定していましたし、次に切り替えるだけというところでした」とは酒井直樹監督。「ちょっと『やっちゃったな』というのはあったんですけど、もう終わったことなので、次に切り替えました」というタイガ・オリバー・ハーパーも決して折れることなく、その後もビルドアップに関わっていく中で、その姿勢が得点に結び付く。

 21分。バックパスを受けたタイガ・オリバー・ハーパーは、ダイレクトで完璧なパスを左サイドの中村へピタリ。これを起点に高い位置までボールを運び、中村のパスをキャプテンのDF西村龍留(3年)はダイレクトでクロス。ファーで待っていたFW近野伸大(2年)が折り返すと、ニアに突っ込んだMF大橋斗唯(3年)のヘディングがゴールネットをきっちり揺らす。「コーチからもクロスに飛び込んで決めろと言われていたので、その通りになってとても嬉しいです」という大橋は、これがプレミア初ゴール。ミスにも屈しない守護神のチャレンジ精神が得点に直結。スコアは振り出しに戻って、最初の45分間は終了した。

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