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今年は「勝負する全国大会に」。鹿児島5連覇の神村学園は全国屈指の攻撃力、戦う力もより高めてインハイへ

ゲキサカ / 2022年5月29日 6時20分

 対する鹿児島城西は8分、立ち上がりから前線で強さを発揮していた岡留がプレスバックでインターセプト。右前方へのラストパスを矢吹が右足で狙う。9分にはこの日好キックを連発していた山口のフィードから前田がカットインシュート。だが、10分、神村学園は早くも2点目を奪う。

 西丸が右サイドへ抜け出してキープ。左後方へのパスを大迫が1タッチで繋ぐ。これを受けた笠置は、味方FWの動き出しに鹿児島城西DFが釣られたところを見逃さなかった。切り返しから右足一閃。鮮やかなシュートを右隅へ決めて2-0とした。

 鹿児島城西の新田祐輔監督は、「昨日のミーティングで(福田に)ペナ外でもし決められたら(落ち込まずに)スーパーゴールと、拍手しようと言っていたんですよ。本当にそうなったから気持ち切り替えているかなと思ったら切り替えていない。浮き足立っていた」と説明する。神村学園は福田が前線で難しい浮き球を胸トラップして攻撃の起点に。一方の鹿児島城西は12分にも自陣でボールを失い、笠置にシュートまで持ち込まれてしまう。

 だが、決定的なシーンでシュートをブロック。2点差で留めたことで鹿児島城西は何とか持ち直す。そして17分、鹿児島城西は左の是枝がPA左へパス。エース前田が左足ダイレクトでニアを破り、チームは一気に勢いづいた。

 180cmFW岡留が泥臭いキープと推進力を発揮。前田も球際で強さを見せるなど、前線で起点ができたことで徹底したオープン攻撃はより効果を増した。24分には原田の左足FKから岡留がシュートを放ったほか、是枝、矢吹の縦への動きなども交えて王者を押し込んで見せる。

 神村学園は決定打こそ打たせなかったが、有村圭一郎監督が「拾ったあとにマイボールを大事にするということは今日のゲームで大事なことだったんですけれども、そこは上手くいかなかったですね」と指摘したように、相手MF小堀らのプレスを受けて慌ててロストしてしまうなど、立ち上がりとは別の顔を見せてしまう。

 相手のロングボールを警戒し、意図的に構えたこともあってボールは鹿児島城西がより保持する展開になった。神村学園は後半開始から高橋を左SB吉永夢希(2年)へスイッチ。鹿児島城西は後半立ち上がりも前田が個でシュートまで持ち込んで見せる。

 ただし、神村学園の攻撃陣はやはり強烈。6分、名和田がコンビネーションからシュートへ持ち込み、10分には福田がファーストタッチでDFを振り切って左足を振り抜く。少ない人数の攻撃でもフィニッシュまで持ち込んでしまう。加えて、笠置が攻守両面で運動量を増やしてボールに絡み続け、背中でチームを引っ張る大迫も球際でファイト。最終ラインでは1年生CB鈴木をはじめ、各選手が球際で健闘し、GK広川も安定感を保つ。7分のFW石内凌雅(2年)でギアを上げようとした鹿児島城西に飲み込まれず、逆に再び押し返していた。

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