ようやく剥がれてきた“山田の仮面”。青森山田は苦しみながらも県22連覇達成で夏の全国連覇の挑戦権獲得!
ゲキサカ / 2022年6月7日 7時0分
[6.6 インターハイ青森県予選決勝 青森山田高 3-0 八戸学院野辺地西高 カクヒログループアスレチックスタジアム]
いかに絶対王者だといっても、プレッシャーが掛からないはずがない。積み上げてきた連勝が、積み重ねてきた優勝が続けば続くほど、それはさらなる重量を持って、彼らの足を縛り付ける要因となっていく。それでも、勝って当たり前であり、1つの負けも許されない。この高校でプレーするということは、すなわちそういうことなのだ。
「2000年代に入ってから県内で1回も負けていないという、22年間の先輩たちの積み上げをここでふいにするわけにはいかないというプレッシャーも背負っているわけで、県の公式戦はそれぐらい我々にとって重みのあるもので、普通の高校生が勝った負けたで処理していいものではないというぐらいの自覚を、彼らにプレッシャーとして与えながらやっているので、『気持ちで絶対に負けない』『絶対に走り負けない』『最後の勝負どころで絶対に負けない』という、その気持ちが相手より上回ってやれているかなとは思います」(青森山田・黒田剛監督)。
苦しみながらも、終わってみれば意地の県22連覇を達成。令和4年度全国高校総体(インターハイ)「躍動の青い力 四国総体 2022」男子サッカー競技青森県予選決勝が6日に行われ、前回大会の全国王者・青森山田高は八戸学院野辺地西高の奮戦に遭いながらも、後半の飲水タイム以降に奪った3つの得点で3-0と勝利し、全国切符を手にしている。
最初の決定機は八戸学院野辺地西。前半2分。相手守備陣の連係ミスを突き、ボールを拾ったMF村上琳星(3年)がフィニッシュ。軌道はわずかに枠の左へ外れたものの、「もちろん相手をリスペクトしていますけど、『全国優勝したのは去年のチームで、今年はまだ何も成し遂げていないチームだから、同じ高校生だぞ』というメンタル的なところをミーティングでも話して、今日のゲームに臨みました」という三上晃監督の思惑を体現するかのような形で、ゲームを立ち上げる。
一方の青森山田は6分、MF小栁一斗(3年)の右クロスから、MF川原良介(2年)が合わせたボレーは、八戸学院野辺地西のGK西野春徹(3年)が丁寧にキャッチ。13分にDF渡邊来依(3年)が入れたロングスローから、ここも川原が枠に収めたシュートは、再び西野がファインセーブ。以降はキャプテンマークを巻いたFW小湊絆(3年)も「正直自分もやりながら『大丈夫かな?』という感じでした」と明かした通り、イージーミスも多く、明確な攻撃の形を作れない。
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