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自分たちの「端から端までの場所」の的確な把握。関東一は周到な準備と流れに身を任せる柔軟さで4発快勝!

ゲキサカ / 2022年6月12日 7時0分

関東一高は圧巻の4ゴールで準決勝へと勝ち上がる

[6.11 インターハイ東京都予選準々決勝 国士舘高 0-4 関東一高]

『勝って兜の緒を締めよ』なんて、言われなくてもとっくにわかっている。選手権で全国ベスト4まで躍進したことも、プリンスリーグでなかなか勝利が付いてこなかったことも、この日の試合に4-0で勝ったことも、自分たちですべてをコントロールできるわけがない。だからこそ必要なのは、現状に向き合うための準備と勇気だ。

「次も勝つか負けるかなんてわからないですし、また4-0みたいなゲームになるかもしれないですけど、そういう予測ができないからこそ、前もって準備することが必要なんです。もう僕は切り替えていますし、次のゲームに勝てば全国なので、絶対に次も勝ちを拾いたいと思います」(関東一・矢端虎聖)。

 周到な準備を施した上で、流れに身を任せる柔軟さが呼び込んだ快勝劇。令和4年度全国高校総体(インターハイ)「躍動の青い力 四国総体 2022」男子サッカー競技東京予選準々決勝が11日に行われ、昨年度の選手権で全国4強を経験した関東一高が国士舘高相手にFW本間凜(3年)のハットトリックを含む4得点を叩き込み、来週の準決勝へと駒を進めている。

 勢いよくゲームに入ったのは国士舘。MF宮本秀(3年)の高さと強さをターゲットに、右のFWワフダーン康音(2年)、左のMF大関流生(1年)のスピードも生かしつつ、セットプレーを続けて獲得。相手ゴール前にパワーを持って迫っていく。

 だが、関東一にとって序盤の劣勢は想定内。「自分たちはそういうことを我慢するのが得意なチームなので、あまり今日は苦じゃなかったです」とキャプテンのDF矢端虎聖(3年)が話せば、「最初は硬くなってコーナーとかロングスローで押し込まれましたけど、それはスタメン全員がわかっていました」とは本間。「相手の認めるところは認めようと割り切っていた」と小野貴裕監督も言及するなど、流れを受け入れる準備はできていた。

 すると、関東一のエースが魅せる。前半24分。MF西口昇吾(3年)のパスを受けたMF鹿岡翔和(3年)は、浮き球を相手ディフェンスラインの裏へ。走った本間が「1回胸トラップも考えたんですけど、足元に入ってきたので『振ってみようかな』と」ダイレクトボレーで叩いたボールは、ゴールネットをきっちり揺らす。10番の華麗な一撃。スコアが動く。

 36分。再びエースが吠える。今度は右サイドで西口からパスを引き出した本間は、「ペナに入ったか入っていないぐらいだったんですけど、インパクトを重視して膝下振りぐらいでバンッと蹴ったので、練習通りでした」と右足一閃。軌道は左スミのゴールネットへ、文字通り突き刺さる。その衝撃的なゴラッソには、小野監督も「僕らも『えっ?』って感じだったので、あれはちょっとビックリしましたね」と言及。2-0。関東一がリードを広げて、前半の40分間は終了した。

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