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自分たちの「端から端までの場所」の的確な把握。関東一は周到な準備と流れに身を任せる柔軟さで4発快勝!

ゲキサカ / 2022年6月12日 7時0分

 ビハインドを追い掛ける国士舘は、後半開始から10番を背負う切り札のMF原田悠史(2年)を投入し、次々と交代カードを使いながら強める攻勢。8分にはDF一瀬雅斗(3年)の右ロングスローにDF手塚令恩(3年)が競り勝ち、MF島田龍(1年)のヘディングはわずかに枠の右へ。16分にもロングスローの流れから、一瀬の左クロスを手塚が頭で合わせるもボールは枠の上へ。得点までは至らない。

 したたかな追加点は、後半のファーストチャンスで。18分。左サイドで時間を作った本間は、中央を確認すると丁寧なラストパス。ここに走り込んできた西口が、ダイレクトで正確なシュートをゴールへと送り届ける。3-0。関東一のリードは3点に変わった。

 30分。三たびエースが輝く。左サイドから鹿岡が中へ短いパスを付けると、「ワンツーで鹿岡にシュートを打ってもらおうかなと思ったんですけど、自分に入った時にあまり相手が来なかったので、反転してシュートを打てるかなという感覚を背中で感じました」という本間が鋭いターンからそのまま放ったシュートは、あっさりとゴールを陥れる。

「いつもより頼もしかったです。思いがけないような2点目もあったので、今日はスーパーでしたね」と矢端がハットトリックを達成した本間を称えれば、指揮官も「今日はディフェンス陣が集中高くクレバーにやってくれて、キーパーも含めて感動に値するような集中力で、怯まずにやってくれたのが良かったと思います」とDF池田歩柊(3年)に矢端、DF小谷旺嗣(3年)、GK遠田凌(3年)という3年生を中心にした守備陣を絶賛したように、攻守が噛み合う格好で4-0と完封勝利を達成した関東一が、全国切符獲得まであと1勝に迫る結果となった。

「自分でも本当にビックリしています。僕たちはこの1週間は国士舘という相手が決まった時に、『1-0とか2-1で勝ちを拾うんだ』という話をしていて、それでも今日4点が取れたということは、本当にインターハイは何が起こるかわからないですね」と語ったのは矢端。ここまでの快勝はある意味で想定外だったが、それでもある意味では想定内だったとも言える。

 小野監督の言葉が興味深い。「チームとしてはちゃんと機能したというか、役割の大筋をまっとうしたというか、まだそれぞれの役割は精査すべきだと思いますし、もっとやらなきゃいけないんですけど、彼らがいる場所のオーガナイズというか、“端から端までの場所”に関してはある程度『このへんな』というのはわかってきたなと。『このへんな』の中では、別にどういう選手がいてもいいと思うんですけど、『このへんな』という大枠がないと、自分たちも我々も許してあげられるところがわからなくなっちゃうので、それが今週の練習で少し見えてきていたんですよね」。

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