1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

赤黒軍団の次なるフェーズは「自立」。個々の自覚が増した駒澤大高が延長にもつれ込む激闘を制す!

ゲキサカ / 2022年6月13日 11時43分

 関東大会予選では決勝まで進出し、東京の代表権を手に入れた駒澤大高。チームの熱量やまとまりの部分では一定の手応えを得た指揮官が、次のフェーズとして求めたのは『自立』だった。

「関東大会まではいろいろな周囲の大人に鼓舞されて、マネジメントされていたような感覚だったと思うんですけど、関東大会が終わってから、『自分たちでそれを作っていこう』ということをこの2週間ずっとやってきました。自分たちでトレーニングをオーガナイズしたり、雰囲気を作ったり、それを繰り返し繰り返しやってきたので、それがこの大会のテーマとして持っているところなんです」(亀田監督)。

 チーム練習でもメニューごとに“リーダー”を指名し、その選手が先頭に立ってトレーニングを実行していく。実際にあるトレーニングを任された丹治は、「今まで自分はそんなに引っ張っていくような感じではなかったんですけど、少し自分の中でも意識を変えてやることができたかなと思います」とその経験を振り返る。

 キャプテンの加茂も、この試みは大歓迎だ。「本当に亀田先生の意図はその通りだなと。自分たちは結構静かな子が多くて、意欲は凄くあるんですけど、自分からチームを引っ張っていこうというキャプテンシーのようなものはまだ薄いので、トレーニングでもどういったことを改善していくかを、その日に割り振られたリーダーが言ったりすることで、1人1人の『自分がチームを引っ張っていくんだ』という気持ちは、関東大会の時より増えたんじゃないかなと思います」。

 亀田監督は次なる目標に『自立』を掲げる理由を、こう語っている。「トレーニングのメニューだけ与えてみたり、そこも考えさせてみたりしましたけど、どうしても“欲しがる子”が多いので、それを『自分たちで掴みに行こう』という感覚にさせたかったんです。やっぱり苦労して掴んだものは大事にできると思うので、そういう経験をさせてあげたいというのが今日の試合ではありましたね」。

 苦労して、苦労して、掴み取った準決勝を戦う権利。その先には、彼らの『自立』を強烈に進めてくれそうな全国大会が待ち受けている。「チーム全員で戦って、しっかり自分たちの良さを出して、全国の切符を獲りたいなと思っています」と話したのは丹治。亀田監督の仕掛けに乗った赤黒の勇者たちが、晴れ舞台を踏むために必要な勝利は、あとわずかに1つだけだ。

(取材・文 土屋雅史)●【特設】高校総体2022

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください