プリンス関東1部2部同時参戦で選手層により厚み。矢板中央が3-0で栃木決勝進出
ゲキサカ / 2022年6月15日 5時50分
[6.14 インターハイ栃木県予選準決勝 矢板中央高 3-0 さくら清修高 栃木グ]
令和4年度全国高校総体(インターハイ) 「躍動の青い力 四国総体 2022」男子サッカー競技栃木県予選は14日に準決勝を行った。第1試合は4連覇を狙う矢板中央高が公立のさくら清修高に3-0で勝利。矢板中央は19日の決勝で佐野日大高と戦う。
矢板中央は今季、プリンスリーグ関東1部を戦うAチームに加えてBチームもプリンスリーグ関東2部に昇格した。トップチームはプリンスリーグ関東1部、2部メンバーの40名体勢で活動。高橋健二監督が「プリンスリーグの経験値は大きいかな」と語るように、より強い相手の中で揉まれているBチームからMF吉川侑輝(3年)やMF長田皐汰(3年)、FW安田優斗(3年)、CB 梶谷皇光斗(2年)がAチームの先発に加わるなど、例年以上の競争をすることができているようだ。
高橋監督は「とにかくずば抜けた選手はいないけれど選手層は厚いので、競争して出てきてもらいたい」と加える。伝統となっているゴール前の守りの堅さや縦に鋭い攻撃を表現し、過去5大会の選手権で3度の3位。今季、例年以上の競争で強化を図りながら日本一を目指すチームが、隙を見せずに栃木決勝へ進出した。
4-4-2システムの矢板中央はGKが上野豊季(3年)、右SB勝田大晴(3年)、CBが梶谷と畑岡知樹(3年)、左SB木村匠汰(3年)、中盤がMF田邉海斗主将(3年)と吉川のダブルボランチ、右SH長田、左SH高橋靖一(3年)、2トップは安田と高橋秀斗(3年)がコンビを組んだ。
一方、さくら清修は準々決勝で伝統校の真岡高を1-0で下し、公立校で唯一4強入り。17年に関東大会予選を制しているが、インターハイ予選での4強入りは同校にとって初めてだという。4-3-3システムのGKが小森寛人(3年)、右SBテ・フェイルス(3年)、CB君島玲央(3年)、CB伊藤圭汰(3年)、左SB大貫遙久(3年)、ダブルボランチが主将の落合大翔(3年)と和氣渚央(3年)、トップ下が長澤大輝(3年)、3トップは右から荒牧大凱(3年)、物井春翔(2年)、秦野颯(3年)。先発11人中9人が中体連出身の公立校が王者に挑戦した。
立ち上がりから矢板中央がパワフルな攻撃を連続。2トップへのロングボールに加え、木村の対角のフィードでハイサイドを突く。そして、SB勝田の鋭い仕掛けなどからセットプレーを獲得すると、木村が低い弾道のロングスローを連発。パワーで公立校を飲み込もうとする。
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