1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

プリンス関東1部2部同時参戦で選手層により厚み。矢板中央が3-0で栃木決勝進出

ゲキサカ / 2022年6月15日 5時50分

 だが、「下馬評を覆すことをテーマ」(齋藤竜偉監督)に矢板中央対策を練ってきたさくら清修は、ゴール前でのセカンドボールを重視。勇気を持って飛び出すGK小森やCB君島、CB伊藤が1つめの競り合いで健闘し、そのこぼれ球も落合らが相手より速く反応してクリアしていく。
 
 また、守備一辺倒になるのではなく、「ウチがスコアを動かしに行くんだぞ、という気持ちを全面に出して戦う」(齋藤監督)ことを表現。狭い局面でのパス交換や秦野、長澤のドリブルでボールを運び、左SB大貫がクロスへ持ち込んで見せる。

 19分、矢板中央はロングスローのこぼれから投入直後のFW井上詠登(3年)が決定的な右足シュート。だが、さくら清修はGK小森のファインセーブで逃れる。また、相手のカウンターを君島がタックル一発で阻止。それでも、29分に攻撃の要であるMF柏木康介(3年)を投入した矢板中央の迫力、スピードのある攻撃の前に、さくら清修は苦しいクリアが続いてしまう。

 迎えた35分、矢板中央はこぼれ球を拾って繋ぐと、最後は田邉の落としから柏木が右足シュートを叩き込んで先制した。その後も柏木の抜け出しや木村のアーリークロスなどでゴール前のシーンを創出。注目MFの田邉は攻守両面で力強い動きを見せ続けていた。後半開始からFW坂本怜輝(3年)、同7分にFW若松優大(3年)を加えた矢板中央は9分、左ロングスローから田邉が競り勝ち、若松が左足で狙う。

 さくら清修はこのピンチを何とか凌いだものの、矢板中央は直後の10分、木村が右サイドからロングスロー。さくら清修DFはクリアしきれず、最後は坂本が頭でゴールへ押し込んだ。気落ちせずに反撃するさくら清修は、11分にFKのこぼれから長澤が連続シュート。だが、矢板中央はシュートを連続でブロックしてゴールを許さない。

 後半半ば、矢板中央はMF鳥塚翔真(2年)、MF高橋海斗(3年)を送り出し、さくら清修もCB糸井陽輝(3年)、MF松本響(2年)、FW高橋来知(3年)をピッチへ。GK上野のパントキックや柏木の鋭いドリブルを交えて攻め続けた矢板中央は33分、浮き球を繋ぎ、最後は木村のヘッドで3点目を挙げた。この後、さくら清修はMF齋藤主税(3年)とFW土谷春人(3年)、矢板中央はMF 加藤倭(3年)を投入。畑岡を中心に集中した守りを続けた矢板中央が、被シュート3本で無失点勝利を収めた。

 矢板中央の高橋監督はチームの現状について、「去年のレギュラーが2人(畑岡と田邉)しか残っていなかったので経験値のところが不安だったんですけれども、よく一人ひとりが戦う気持ちを出して矢板中央らしい戦いが出来ていると思います」と評価。プリンスリーグ関東1部では鹿島ユースや浦和ユースから白星を挙げるなど、運動量や力強さ、粘り強さという強みを活かして勝ち切るチームになってきている。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください