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主軸離脱も「次」の力の台頭と伝統の我慢強さ。佐野日大がPK制し、宿敵との栃木決勝へ

ゲキサカ / 2022年6月16日 12時56分

 宇短附は、抜群のリーダーシップを見せる北村が判断を変えながらビルドアップ。塚原の左足フィードや樋口のスルーパスをゴール前のシーンに結びつけていた。そして、いずれもキープ力高いエース田上や土谷、高橋が高い位置からの崩しを狙う。

 だが、佐野日大は185cmの高さとスピードを兼ね備える高根澤、184cmの緒形、176cmの青木の3バック中心に強固。槙田が「自分たちは後ろに競り合いの強い選手が多い。宇短附は結構繋ぐチームだったので、切り替えのところで相手よりも速くポジションを取って繋がせないことを徹底して、それで蹴ってきたボールは自分たちの方が有利なので」と説明したように、切り替え速い守備と高さを活かした守りで相手の攻撃を食い止める。

 そして、福田らがセカンドボールを拾って最前線の大久保やヒアゴンにボールを入れる。29分には奪い返しから大久保が右足を振り抜き、34分にはロングスローのこぼれからヒアゴンがシュートへ持ち込んだ。

 宇短附は後半開始から俊足右WB小森心翔(3年)を投入。中央、サイドからエリアへ近づく回数を増やしていく。14分に縦パスから田上がPAへ切れ込み、16分には相手DFのキックをチャージした田上が独走。だが、左足シュートはわずかにゴール右へ外れた。

 佐野日大は、怪我からこの試合で復帰した槙田が安定感の高い動き。ボールを握られる時間が増えていたが、厚みのある守備でゴールを許さない。逆に前線の強さを活かした攻撃で大久保がシュートやクロスへ持ち込むシーンも。その佐野日大は10分にFW中埜信吾(3年)、25分にはFW滝口悠映政(3年)を投入する。一方、北村や増田を中心に守りの隙を見せない宇短附も、33分にFW星野慶人(2年)をピッチへ送り出す。

 互いに譲らず、0-0のまま突入した延長戦は宇短附がより攻勢に。延長前半6分、8分と正確なパスを繋いで左サイドからのラストパスへ持ち込んだ。アディショナルタイムのセットプレーでは選手権で話題となった高川学園高(山口)の“トルメンタ”も披露。だが、佐野日大の堅い守りをこじ開けることができない。

 佐野日大は延長前半開始からFW福島夢叶(3年)、同後半開始からMF今井楓翔(3年)とFW籾山陽紀(3年)を加え、運動量を維持。延長後半も我慢強く無失点を続けると、同9分に槙田を“PK戦要員”のGK平岡倖輝(2年)と入れ替えた。一方の宇短附は10+1分にDF 土岐聖也(2年)をピッチへ。だがスコアは動かず、勝敗はPK戦に委ねられた。

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