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「オレたちを全国が待っている」。目的と目標を自覚する関東一がPK戦を制して、再び“無念の出場辞退”を味わった全国へ!

ゲキサカ / 2022年6月19日 7時59分

関東一高は激闘のPK戦を制して堂々の全国切符獲得!

[6.18 インターハイ東京都予選準決勝 東海大高輪台高 0-0 PK2-3 関東一高]

 いつの間にか、このチームの勝敗は自分たちだけのものではなくなっていた。去年は去年、今年は今年とみんな割り切ってはいたものの、どうしても周囲からの注目が集まるのは否めない。ならば、それを集め切った上で、結果を出すほかに道はないと、彼らは腹を括ったのだ。

「子供たちに言ったのは『「全国に行きたいかどうか」ではなくて、「全国が自分たちを待っているかどうか」だ』と。やっぱり去年のこともありますし、ここ何年かのこともあるので、『オレたちを全国が待っているんじゃないか?』という話はしたんです」(関東一高・小野貴裕監督)。

 意識的なマインドの変化によって、粘り強く手繰り寄せた約束の切符。令和4年度全国高校総体(インターハイ)「躍動の青い力 四国総体 2022」男子サッカー競技東京都予選準決勝が18日に行われ、関東一高と東海大高輪台高のゲームは0-0でPK戦へと突入。GK遠田凌(3年)が相手のキックを2本ストップした関東一が、悔しい準決勝出場辞退となった昨年度の高校選手権に続き、東京代表として全国大会出場権をもぎ取っている。

 全国の懸かった一戦は、前半からお互いにゴールの匂いを漂わせる。6分は関東一。左サイドを駆け上がったDF岡崎礼暉(1年)のクロスに、エースのFW本間凜(3年)が合わせたヘディングは枠の左へ。11分は東海大高輪台。右サイドでルーズボールを収めたMF佐藤将(2年)は、前に出ていたGKの位置を確認すると30mミドルにトライ。軌道はわずかに無人のゴールの左へ逸れたものの、スタンドもどよめく一撃を披露する。

 以降は「『守りながら攻めて、攻めながら守る』ということを合言葉にやっていました」とDF池田歩柊(3年)も明かした通り、攻守一体を貫く関東一にゲームリズム。12分にはCKの流れから、DF矢端虎聖(3年)が右クロスを上げると、MF渡邊倖大(1年)のヘディングはクロスバーにヒット。15分にもMF鹿岡翔和(3年)を起点に、岡崎の左グラウンダークロスをファーでMF西口昇吾(3年)が枠へ収めるも、ここは東海大高輪台GK山本桐真(1年)がファインセーブで応酬。際どい攻防が続く。

 40+2分には東海大高輪台にビッグチャンス。代わったばかりのMF笠原凌太(3年)の左CKから、最後はキャプテンを務めるMF柳本華弥(3年)のシュートがGKを破るも、「前半はノータイムと言われていたので、『ここは絶対に守り切りたい』という気持ちが現れたプレーだったと思います。ボールスピードが緩く見えて、冷静に対応できました」と振り返る池田が決死のクリア。前半はスコアレスで40分間を終えた。

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