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絶対的な“ものさし”を手に入れたタイガー軍団の獲物狩り。前橋育英が桐生一とのプレミア対決を制して全国へ!

ゲキサカ / 2022年6月20日 18時56分

前橋育英高は桐生一高とのプレミア対決を制して全国切符!

[6.19 インターハイ群馬県予選決勝 前橋育英高 4-0 桐生一高 正田醬油スタジアム群馬]

 おそらく自分たちの力は、自分たちが一番よくわかっている。プレミアリーグという絶対的な“ものさし”を手に入れた今、掲げた目標が決して大それたものではなかったことも、ここまで辿ってきた結果が証明している。そのためのファーストステップ。夏の日本一は絶対に成し遂げたい“通過点”だ。

「今年の初めから自分たちは三冠という目標を立ててやってきているので、まずインターハイは絶対に優勝という形で終えたいですし、その上でプレミアと選手権を良い形で迎えられるようにしたいなと思います」(前橋育英・齋藤駿)。

 上州のタイガー軍団が醸し出すのは、躍進の予感。令和4年度全国高校総体(インターハイ)「躍動の青い力 四国総体 2022」男子サッカー競技群馬県予選決勝が19日に開催。プレミア勢対決となった前橋育英高と桐生一高の激突は、MF山田皓生(3年)の2ゴールに、DF齋藤駿(3年)とMF大久保帆人(3年)も追加点を重ねた前橋育英が4-0で快勝。5大会連続18回目の全国へと勝ち上がっている。

 桐生一にとっては、思い通りの立ち上がりだったと言っていいだろう。「向こうがフワッとゲームに入ってくれたので、『いいぞ、いいぞ』と思って、こっちもあまり行かずに、ローテンポのゲームに持っていけましたね」とは中村裕幸監督。可変気味の4バックから、左サイドにDF江原佳汰(3年)を張り出させ、DF石原翼(3年)、DF中野力瑠(2年)、DF松本結都(3年)の3枚でボールを動かしつつ、MF諏訪晃大(3年)の推進力を生かすアタックも一定の効果が。きっちりとゲームに入れていたことは間違いない。

 だが、意外な形で試合は動く。17分。桐生一は中盤での浮き球を後ろに下げると、ボールはディフェンスラインの裏へポトリ。ここにいち早く反応したのは黄色と黒の17番。突如として巡ってきた好機にも冷静に、GKとの1対1を制してゴールネットを揺らす。ここ一番で嗅覚を発揮した山田皓生の先制点。前橋育英が幸運な形で1点のリードを奪う。

 指揮官も「良い形で行けていたところで『ミスで点をあげてしまうのか』という脆さが出ましたね」と口にした桐生一は、それでもとりわけ守備は一定のクオリティを保ち続ける。38分に大久保がエリア内へ侵入し、打ち切ったシュートはMF岡村葵(3年)が身体で気合のブロック。さらに40+2分には、岡村のパスを右サイドで引き出した諏訪がカットインしながら枠の左へ外れるフィニッシュまで。「決勝戦はやっぱり独特の雰囲気もありますし、相手も桐生第一ですから」とは前橋育英を率いる山田耕介監督。前半の40分間は1-0で推移した。

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