1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

[プレミアリーグWEST]「奪う」という絶対的な評価基準を掲げた履正社が大津に競り勝ち、6戦ぶりのリーグ戦白星を奪取!

ゲキサカ / 2022年7月3日 7時13分

「奪う」履正社高がリーグ戦6試合ぶりの白星を奪取!

[7.2 高円宮杯プレミアリーグWEST第11節 履正社高 3-1 大津高 J-GREEN堺 天然芝フィールド(S5)]

 7年ぶりとなるプレミアの舞台で、学びの時間を過ごしているチームは、あるスローガンを掲げている。部室にも書道の先生に書いていただいた文字が貼ってあるという、シンプルかつ力強いメッセージ。それは『奪』=『奪う』だ。

「オレたちが掲げるこの『奪う』ということはネガティブなことではなくて、『勝利を奪いに行くぞ』『ゴールを奪いに行くぞ』『ボールを奪いに行くぞ』と。『そのために相手の自由を奪いに行くぞ』『スペースを奪いに行くぞ』『時間を奪いに行くぞ』と。『それってオレたちからアクションを起こさないといけないことだよな。だから、「奪う」ということをやっていこうぜ』ということを常々言いつつ、明確にしていますね」(履正社・平野直樹監督)。

 3つのゴールを奪って、勝ち点3を奪取。2日、高円宮杯 JFA U-18 サッカープレミアリーグWEST第11節、履正社高(大阪)と大津高(熊本)が激突した高体連対決は、大津がキャプテンのFW小林俊瑛(3年)のゴールで先制したものの、履正社も同じくキャプテンマークを巻くFW古田和之介(3年)の同点弾で追い付くと、後半にMF川端元(3年)とMF名願斗哉(3年)のゴールで3-1と逆転勝利。リーグ戦6試合ぶりの白星を引き寄せた。

 ゲームはわずか3分で動く。大津は左サイドを駆け上がったMF古川大地(2年)が正確なクロスを送ると、飛び込んできた小林は左足で巧みなボレー。ボールは左スミのゴールネットへ吸い込まれる。「最近はクロスの入り方をもう一度見直してやっているので、少し練習の成果は出たかなと感じています」という世代屈指のストライカーが一仕事。まずはアウェイチームが1点をリードする。

 だが、この先制点が試合の構図を逆にハッキリさせていく。「せっかくリードしているのに重心が後ろに掛かって、相手もどんどんエンジンが入ってきましたよね」と大津の山城朋大監督が話せば、「ちょっと入りが悪くて先に失点したんですけど、焦ることなく徐々に自分たちのやりたいことを出せるようになっていったと思います」とは履正社のCB平井佑亮(3年)。5バック気味で構える大津を、徐々に履正社がポゼッションと果敢なセカンドボール奪取で押し込み始める。

 すると、29分の一撃は頼れるナンバー9。ボランチを務めるMF徳山亮伍(3年)から左サイドでパスを受けた古田は、カットインしながらマーカーを外して素早くフィニッシュ。ボールはゴールネットを鮮やかに貫く。「いつもだったら最後に力んでしまうんですけど、今日は練習通りにリラックスして、落ち着いてコースに蹴れました」と笑ったストライカーの同点弾。履正社がスコアを振り出しに引き戻す形で、最初の45分間は推移した。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください