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[プレミアリーグWEST]「奪う」という絶対的な評価基準を掲げた履正社が大津に競り勝ち、6戦ぶりのリーグ戦白星を奪取!

ゲキサカ / 2022年7月3日 7時13分

 一転して、後半は大津が勝利への執念を前面に打ち出す。4分に右サイドでMF井伊虎太郎(3年)が粘り、上がってきたDF田辺幸久(2年)のシュートは履正社GKジョンカミィ信バー(3年)にキャッチされたものの、ダイナミックなアタックを繰り出すと、18分には決定機。小林が前線で時間を作り、途中出場のジョーカー・MF中馬颯太(3年)が右サイドから絶妙のコースに折り返すも、飛び込んだFW山川柊(3年)のシュートは枠の左へ。さらに24分には右から中央へ潜ったMF田原瑠衣(3年)がフィニッシュまで持ち込むも、DFをかすめた軌道はわずかにゴール右へ。「良い距離感での崩しは意図的に作り出せるようになってきているんです」という指揮官の言葉を証明するようなラッシュを続ける。

 耐えたホームチームの一刺しは26分。古田が右サイドへ丁寧に流し、FW梶並笑顔(3年)はピンポイントクロスを中央へ。ファーサイドへ走り込んだ川端のヘディングはゴールネットへ到達する。後半に入って、お互いのポジションを入れ替えていた2人のアタッカーで強奪した逆転弾。履正社が一歩前に出る。



 この日は守備陣も“いつもの展開”を回避すべく、高い集中力を保ち続ける。「2-1になった時に攻め込まれて危ないシーンもあって、今までだったらああいうところでポロッとやられて勝ちが逃げていっていたんですけど、あそこは何とかチーム全員で守れました」と平井。右からDF東尾大空(3年)、平井、DF加藤日向(3年)、DF西坂斗和(3年)と3年生で組んだ4バックにボランチのMF小田村優希(3年)を軸に、ボールとスペースの奪還を徹底。相手のチャンスの芽を1つずつ、確実に摘んでいく。

 41分に試合を決めたのはプロ注目のナンバー10。左サイドを西坂と加藤で崩した流れから、中央でボールをもらった古田は右へと完璧なラストパス。「古田がホンマに蹴るだけというボールをくれて、キーパーと相手がスライディングしてきたら、浮かせば入ると思ったので、イメージ通りでした」という名願のループシュートが、鮮やかにゴールへ吸い込まれていく。

「なかなかギリギリで勝てないという、“ちょっと”のところの差が自分たちにはあるということで、練習からその“ちょっと”を変えるために覚悟を持ってやろうということは自分を中心に発信していて、その“ちょっと”の部分の変化で、押し込まれていても今日はやられなかったのかなと思います。そう信じたいです(笑)」と古田も笑顔を見せた履正社が、2か月半ぶりとなるリーグ戦の白星を力強く奪い取る結果となった。

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