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ユース取材ライター陣が推薦する「インターハイ注目の11傑」vol.2

ゲキサカ / 2022年7月22日 9時29分

FW伊藤聡太(帝京高3年)
2年生だった昨年からカナリア軍団の10番を託されたアタッカーは、「1年生の頃は『あの黄色いユニフォームをいつか着たい』と思っていたのに、2年生になって初めてもらったのがこの10番で、『こんなありがたいことはない』と思っています」とそのエースナンバーの重みを十分に噛み締めている。「キャラ的にも明るい人だと思います(笑)」と自己分析する性格も、個性派揃いのチームをまとめるキャプテン向き。「強く言うのは得意ではないですけど、状況を変える人がいないといけないので頑張ってやっていますし、そういうところでも存在感を示していかないと二流かなと」と覚悟を決めた。なお、伊藤も東京ヴェルディジュニアユース出身。「帝京長岡の桑原はたまに泊まりに来たりもするんですけど、僕にとって憧れの選手なので(笑)」と仲の良さをアピールしていたことは付け加えておこう。

FW小林俊瑛(大津高3年)
言わずと知れた高体連最高峰のストライカーは、昨年度の高校選手権でも2得点をマークしたが、特筆すべきはアシストも2つ記録していること。周囲にゴールを獲らせることもできるのは、大きな魅力だと言っていい。今シーズンのプレミアリーグはストライカーの活躍が目立つが、「いろいろな選手が点を獲っているので、そのゴールシーンを見て自分も勉強していますし、凄くライバル心が出てきています」と話しつつ、一番意識している選手を尋ねると、「(神村学園高のFW)福田師王は代表や選抜でよく一緒にやっているので、ずっと意識していますね。アイツを追い付いて、追い抜く所までしっかりやりたいと思っています」ときっぱり言い切った。今大会の目標も明確。「得点王を目指していますし、大津高校初の全国制覇を目指してやっていきます」。悲願の日本一達成には、この9番のゴールが必要不可欠だ。

FW高足善(前橋育英高3年)
小柄な体躯をフル稼働させて、切れ味鋭いドリブルで相手ディフェンダーをきりきり舞いさせる痛快な姿は、さながらタイガー軍団の牛若丸か。そのプレーは本人も憧れの存在だという、同校OBの飯島陸(ヴァンフォーレ甲府)を彷彿とさせる。周囲のマークも厳しさを増しているが、「それはありがたいことです。マークに付かれても、個で剥がしたり、自分で打開できる力をもっと伸ばしていきたいなと思っています」とそれすらも成長の糧にしてしまうあたりも逞しい。本人が感じている使命は「大きい選手に立ち向かっていって、負けてもまたどんどんチャレンジして、転んでもまたすぐ立ち上がっていくようなイメージを持って、小さい子供たちに『自分のように小さくてもできるんだぞ』ということは見せたいと思っています」とのこと。前橋育英の10番は、常にフルスロットルでゴールを目指し続ける。

■執筆者紹介:
土屋雅史
「(株)ジェイ・スポーツに勤務。Jリーグ中継担当プロディーサーを経て、『デイリーサッカーニュース Foot!』を担当。群馬県立高崎高3年時にはインターハイで全国ベスト8に入り、大会優秀選手に選出。ゲキサカでコラム、『SEVENDAYS FOOTBALLDAY』を連載中。著書に「メッシはマラドーナを超えられるか」(亘崇詞氏との共著・中公新書ラクレ)。」●【特設】高校総体2022

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