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今日の一番は「磐田東の選手たちのために」。サッカー仲間の無念も背負った前橋育英は被シュートゼロで聖和学園に完勝!

ゲキサカ / 2022年7月27日 7時2分

 すると、試合を動かしたのは左SBのスペシャルな左足。33分。高い位置での即時奪回を起点に、MF大久保帆人(3年)からパスをもらった山内は躊躇なく左足一閃。わずかに相手をかすめたボールは、豪快にゴールネットへ突き刺さる。「自分が前にプレッシャーに行って上手く取れて、その流れでボールが来たんですけど、相手が来ていなくて結構フリーだったので、振れば入るかなと思いました」というレフティの鮮やかな先制弾。前橋育英が1点をリードして、ハーフタイムに折り返す。

 後半もタイガー軍団の勢いは衰えない。開始早々の1分に堀川が右ポストにシュートをぶつけると、その2分後に生まれた追加点。3分。ここも相手のビルドアップを高い位置で奪い、堀川が右サイドへ送ったパスを、小池は完璧なトラップで収め、左スミのゴールネットへきっちりとシュートを流し込む。9番を背負ったアタッカーはこれで“2戦連発”。2-0。点差が開く。

 小さくないビハインドを負った聖和学園も、MF神田翔和(3年)やMF江藤彪汰(3年)、MF伊澤睦喜(3年)とアタッカーを次々とピッチへ送り込んだが、「ボールを持って、関わってというところをやってきたので、もっとやって欲しかったんですけど、仕掛けてもファウルされたり、スライディングされたり、そこの球際の奪う力というところに関してはさすがだなと。相手の方が数枚上だと思いました」とは加見成司監督。15分には江藤のスルーパスにMF増川琳太郎(3年)が抜け出すも、シュートには至らず。ゴールに迫り切れない。

 前橋育英はさらなる得点への意欲十分。19分にはピッチ中央、ゴールまで約25メートルの位置から山内が直接狙ったFKは、ゴールポストを直撃。27分にもMF山田皓生(3年)のパスから、華麗にマーカーを外した大久保のフィニッシュは菅井のファインセーブに阻まれるも、最後まで3点目を全力で狙い続ける。

 結果的に聖和学園は1本のシュートも記録できず。「シュートを打たれない限りは失点もないですし、失点してしまうと守られて逃げ切られる、というのは自分たちの負けパターンの1つで、そういうことをプレミアで経験しているからこそ、シュートを打たせないということに関して自分たちが徹底してやれていたので、“シュートゼロ”の収穫は今日の試合は大きかったと思います」と徳永も口にした前橋育英が文字通りの完勝で、昨年度の高校選手権に続く全国8強を逞しく引き寄せた。

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