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今日の一番は「磐田東の選手たちのために」。サッカー仲間の無念も背負った前橋育英は被シュートゼロで聖和学園に完勝!

ゲキサカ / 2022年7月27日 7時2分

 試合後。取材エリアに現れた山内は、真っ先にこんな言葉を発している。「昨日は試合ができなかったので、『磐田東さんの分まで頑張って勝とう』とチーム全体で話をしていました」。前日の2回戦。前橋育英は磐田東高(静岡)の出場辞退により不戦勝に。試合を行うことなく、3回戦への進出権を手にしていた。

「一番最初に電話があったのが磐田東の監督で。『耕介さん、実は……。申し訳ない』と。『選手たちは前橋育英とやるのを楽しみにしていたんです。それができなくなったのは本当に残念です』というのを電話で言っていて、その想いは凄く感じました」と話すのは前橋育英を率いる山田耕介監督。もともと同い年の盟友でもある、前・四日市中央工高監督の樋口士郎氏(現・ヴィアティン三重トータルアドバイザー)とPJMフューチャーズでともにプレーしていた磐田東の山田智章監督とは面識もあり、和倉ユースなどの機会に親交を深めていたという。

「ですから、自分の方からもミーティングで『今日の試合の“一番”のポイントは磐田東だよ』と。『磐田東の選手たちのために、オマエたちは力を発揮して、恥ずかしくないプレーをしなくてはダメだろう』というような話はしました」(山田耕介監督)。果たして選手たちは“今日の一番”も意識しながら、いつも通りのパフォーマンスを貫徹した結果、被シュートゼロという驚異的な勝利で、次のラウンドへと駒を進めることとなった。

 いよいよ掲げ続けてきた日本一がその視界に入ってきているが、徳永はやはりいつも通りのスタンスを口にする。「メディアの方も外部の方も『今年の育英、強いね』とは言って下さるんですけど、自分たちがそこで奢らずに、謙虚にしていないと、そういう一瞬の隙がシュート1本で負けるようなことに繋がると思うので、チームのキャプテンとして引き締めるところ、隙を見せないところというのは、何回も言い続けたいところです」。

 高い基準の“いつも通り”を貫けるメンタリティを兼ね備えている上に、対戦相手へのリスペクトも、謙虚さも忘れないキャプテンに代表される、サッカーへと真摯に向き合う姿勢。隙のない前橋育英、強し。

(取材・文 土屋雅史)●【特設】高校総体2022

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