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『SEVENDAYS FOOTBALLDAY』:右の翼(清水エスパルスユース/静岡ユース・渡邊啓佳)

ゲキサカ / 2022年8月28日 9時36分

静岡ユースの右サイドバックを託されたDF渡邊啓佳(清水エスパルスユース)

東京のユースサッカーの魅力、注目ポイントや国内外サッカーのトピックなどを紹介するコラム、「SEVENDAYS FOOTBALLDAY」

 王国で生まれ育ったからこそ、このチームでプレーする意味は誰よりもはっきりと自覚している。静岡の代表として、そして清水の代表として、やるべきことはたった1つ。勝利のために、誇りを持って、全力で戦うだけだ。

「まずは静岡の人間として、こういう大会に静岡の代表として出ることには凄く誇りを感じています。それと同時に、清水エスパルスユースの選手として下手なプレーはできないですし、エスパルスのエンブレムを汚すことはできないので、そういう気持ちを持ってプレーしています」。

 静岡ユース(静岡県高校選抜)で羽ばたくのは、清水を代表する右の翼。DF渡邊啓佳(3年=清水エスパルスユース)はもっと高いところからの景色を見るべく、ピッチを縦横無尽に駆け続けていく。

 静岡ユース、U-18日本代表、U-18ウルグアイ代表、U-18ウズベキスタン代表の4チームで争われる『2022 SBSカップ国際ユースサッカー』。静岡ユースの一員として今大会に臨んでいる渡邊は、初戦のU-18ウズベキスタン代表戦はベンチスタート。後半17分から登場すると、3-3でもつれ込んだPK戦では外せば負けというシチュエーションの5人目できっちりキックを成功させたものの、チームは敗戦。「個人としては途中出場で悔しい想いをしたので、2試合目に向けて自分も気持ちが入っていました」と心情を明かしている。

 その2試合目で激突したのはU-18日本代表。日の丸を背負っているとはいえ、同世代の選手たち。しかも“ホーム”で戦うだけに、そう簡単に負けるわけにはいかない。さらに、渡邊には意識せざるを得ない存在が相手にいた。DF石川晴大。ジュニアユース時代から5年半もの時間を一緒に過ごしてきた、清水エスパルスユースのチームメイトである。

 普段は渡邊が右サイドバック、石川が左サイドバックで出場することが多く、ともに同じディフェンスラインを構成しているが、その位置関係で考えると、敵味方に分かれるのであれば、マッチアップすることは不可避。その可能性はもちろんお互いによくわかっていた。

 決戦の試合前。2人は意外な場所で顔を合わせたという。「トイレのところで会って、『今日出る?』みたいな話はしました。僕が先に気付いて、そこから話しかけに行ったんですけど、『お互いに頑張ろう』みたいなことは言い合いましたね」(渡邊)。メンバーリストには両者ともに、スタメンとして名前が書き込まれる。

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