1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

課題も出てSBSカップ優勝を逃すも、U-18日本代表は“個人昇格”への可能性示す

ゲキサカ / 2022年8月29日 17時45分

 日本は後半開始から名願とMF松村晃助(横浜FMユース)をスイッチ。一方のウズベキスタンは相手に主導権を握られながらも、崩れない。ニショノフ・ファルホド監督は「みんなで一緒にまとまって戦った。それだけです」と謙虚に語ったが、ウズベキスタンはチームとしてのまとまり、ゴール前でのタフさ、安定感を含めての強さがあった。

 日本はヴァン・イヤーデンや下田、高塩のインターセプトから攻撃に結びつけ、五木田、高橋がシュートへ持ち込む。だが、2点目が遠かった。日本の冨樫剛一監督は、「全ての試合に置いてゲームを決める、ゴールを獲るというところに課題を残していた大会だったなと思います」と振り返る。

 日本は18分に根本と右SB都築駿太(流通経済大柏高)を入れ替え、坂井をインサイドハーフへ上げる。迎えた20分、日本は痛恨の失点。自陣でボールを失うと、DFジュラボエフ・アサドベク(ナウバホル)にペナルティーアークまでボールを運ばれ、サポートしたFWイスラモフ・リアン(パフタコル)に右足ミドルを右隅に決められてしまう。このシーン、冨樫監督は相手の攻撃のスピードを吸収しながら押し出せなかったこと、また「自分のポジションを捨ててまで他の選手が、(行く)というところは(トレーニングで)詰め切れなかった」と指摘。加えて、日本とウズベキスタンのシュートレンジの差について口にしていた。

 日本は松村の右足シュートなどで再び勝ち越しを目指す。27分には坂井と右SH阪田澪哉(東山高)を入れ替え、高橋と五木田の2トップへ移行。32分には徳永の左FKをファーの下田が完璧に折り返す。これを高橋が頭で狙うも、シュートは枠左へ外れた。さらに高塩に代わって投入された左SB石川晴大(清水ユース)の左クロスを五木田が頭で狙うが、決め切ることができない。

 日本はこの後、ヴァン・イヤーデンを前線へ上げてパワープレーへシフト。1点をもぎ取りに行く。39分には再びイスラモフ・リアンのコントロールされた右足ミドルがゴールを捉えるが、これは「(1点目は)絶対に防げない失点ではなかったので。そこに自分たちの甘さが出たかなと思います。無回転でスピードのあるシュートを凄く打ってくるので自分がもっと止めれる選手にならないと世界ではやっていけない」というGK中村が1失点目の反省を活かしてファインセーブを見せる。

 ウズベキスタンは80分間で勝利できなくても、PK戦で勝利すれば優勝という状況だった。遅延行為の連続で退場者を出しながらも、約3分半のアディショナルタイムでゴールを死守して後半終了。第1試合でU-18ウルグアイ代表に3-0で勝った静岡ユースが勝ち点6、得失点差プラス3で全日程を終えていた。日本はPK戦で勝利して勝ち点2を加えても同6で得失点差プラス1。後半終了の笛とともに優勝の可能性が潰えた。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください