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6年分の感謝を込めた「有言実行」。静岡ユースMF齋藤晴が実現させたゴールとヒーローインタビュー

ゲキサカ / 2022年8月29日 20時34分

貴重なチーム3点目を決めて「有言実行」を果たした静岡ユースMF齋藤晴

[8.28 SBS杯第3節 静岡ユース 3-0 U-18ウルグアイ代表 エコパ]

 『有言実行』のゴールを決めると、一度はバックスタンド側で喜んだものの、思い出したかのように踵を返し、チームメイトたちが待つベンチの前へと走っていく。静岡ユースの大会ラストゴールをさらったのは、中学生になって初めて足を踏み入れた静岡生活も6年目を迎える、この男だった。

「途中からの出場だったとしても、スタメンの時と変わらずにやってやろうという気持ちで、同じメンタリティを持って、何か結果を残してやろうと思ってやってきましたし、自分の特徴を見てもらって選んでもらえたことはありがたいと思っているので、その期待に応えたい想いは強かったです」。

 U-18ウルグアイ代表に3-0と快勝を収め、2位という好成績で「2022 SBSカップ国際ユースサッカー」を終えた静岡ユース。3試合続けての途中出場にも自身の役割と向き合い続けた“スーパーサブ”、MF齋藤晴(3年=JFAアカデミー福島U-18)のゴールがチームの“大トリ”を飾ったのは、きっと偶然ではない。

 SBSカップ自体は2度目の出場だった。まだ高校1年生だった2年前。「2020SBSカップ ドリームユースサッカー」と銘打たれた大会に出場するU-16日本代表のメンバーに、齋藤は招集を受ける。北野颯太(セレッソ大阪)や福井太智(サガン鳥栖)、南野遥海(ガンバ大阪)などのタレントとともに2試合に出場したものの、「あの時は本当に何もできなくて、本当に悔しい想いをしたんです」とは本人。自分の中での手応えはほとんど掴めなかったという。

 今回のSBSカップに臨む静岡ユースに、所属しているJFAアカデミー福島U-18からただ1人選出された齋藤は、強い決意を携えてこの大会に意識を向けていた。「あれから2年後に、今度は静岡県選抜で出られたんですけど、代表の選手には同じ年代なので絶対に負けたくないですし、自分も食い込んでいきたいところだったので、何か少しでもアピールできたらいいかなと思って、気持ちが入っていました」。

 初戦のU-18ウズベキスタン代表戦はベンチスタート。後半26分から登場し、PK戦では4人目のキッカーとしてしっかり成功したものの、チームは無念の敗戦。2試合目のU-18日本代表戦は、より勝利のみが求められるシチュエーションとなったが、齋藤にとっては対戦相手に誰よりも意識せざるを得ない人がいた。

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