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日大藤沢で育った“規格外の素材”198cm森重陽介。育成のバトン受け継いだ清水・内藤スカウト部長「新たなミッションを課せられた」

ゲキサカ / 2022年9月17日 6時30分

日大藤沢の佐藤輝勝監督、FW森重陽介、清水の内藤直樹スカウト部長(左から)

 来季から清水エスパルスに加入する日大藤沢高FW森重陽介(3年)が16日、同校で入団会見を行った。高校年代ではセンターバックとセンターフォワードの“二刀流”を続けており、プロの舞台でも「二刀流で圧倒できるような選手になりたい」と宣言。「まずは早くJリーグデビューして、みんなに森重陽介という選手を認知してもらうのが目標。誰もが知っているサッカー選手になりたい」と大きな夢を語った。

 入団会見には清水の内藤直樹スカウト部長も出席。198cmという規格外の体躯を持つ森重の素質について熱く語った。「パスもできるし、シュートもできるし、後ろも前もできる。スカウトを10何年間やってきて、これだけ高身長でモビリティのある選手は見たことがない。この選手をどうにか育てたいし、エスパルスのユニフォームを着てもらいたいと、獲得の第一候補で挙げていた」。“二刀流”が目を引く森重だが、直接FKのキッカーを任されるほどのキック技術や、大きな体を俊敏に扱えるコーディネーション能力も兼備。単なる“長身プレーヤー”という枠にとどまらない活躍が期待されている。

 そんな森重のプレースタイルは、幼少期から積み上げてきたものだ。「小学校の頃から練習後のバー当てであったり、ゲーム感覚でキックを練習してきた。身長が伸びてくるにつれて、身体がなかなか動かない時期もあったけど、自分に合った蹴り方を工夫しながら、徐々に成長することができたと思う」(森重)。成長期には長身特有の壁にもぶつかったが、サッカーへのひたむきな姿勢で前向きに乗り越えてきた。

 東京Vジュニアユースに所属していた中学時代には、入学時180cm弱だった身長が急成長し、身体操作に苦しむ日々が続いたという。

「アジリティで困ったりしていて、ボール回しや足元の練習が多かったので、中学1〜2年の時は試合もあまり出られず、みんなについていくのが必死だった」。もっともそうした中でも、クラブのトレーナーの協力を得ながら、ポスト成長期を見据えた身体作りに着手。年代間の垣根がない東京Vのカルチャーにも後押しされ、FW藤本寛也やMF藤田譲瑠チマらユース所属の先輩とも交流しつつ、ポジティブにサッカーと向き合い続けていたようだ。

 そうした取り組みが「ヴェルディのパスサッカーは好きだったし、高校でもパスサッカーがしたいと思った」と進学した地元藤沢市の強豪校でさらに花開いた。

「入学した時から190cmを超える身長があって、ポテンシャルが高い選手という印象で、これはなんとかしないといかんと……」。そう当時を振り返る佐藤輝勝監督は入学後の森重に対し、コーディネーショントレーニングに取り組むよう助言。「身体をパワーで動かすのではなく、シャープに動かせるように」という指針を与えたという。

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