[プレミアリーグWEST]“数センチ”のこだわりが導く成長への確かな道筋。東福岡は敵地でC大阪U-18に競り勝って怒涛の3連勝!
ゲキサカ / 2022年9月18日 8時0分
[9.17 高円宮杯プレミアリーグWEST第15節 C大阪U-18 1-2 東福岡高 南津守さくら公園スポーツ広場(人工芝)]
怒涛の3連勝は決してフロックではない。身体を張って、走って、みんなで攻めて、みんなで守る。粘り強く戦うことの重要性を見つめ直したことが、そのまま結果に直結してきたのだ。
「8月の終わりのリーグ再開から粘り強くやれてきていますし、選手たちもそこに関しては自信を持っているというか、『これをやらないと勝てない』ということをみんな理解しているので、継続してやれてきているかなと思います」(東福岡・森重潤也監督)。
いよいよ見えてきた首位の背中。17日、高円宮杯 JFA U-18 サッカープレミアリーグWEST第15節、セレッソ大阪U-18(大阪)と東福岡高(福岡)が激突した一戦は、前半20分にプレミアデビュー戦のMF保科鉄(2年)が先制点を挙げ、後半16分にもMF浦十藏(3年)がPKを沈めて、東福岡が2点を先行。C大阪U-18もMF棟近禎規(2年)のミドルで1点を返したものの、試合は2-1でタイムアップ。3連勝を飾った東福岡が、暫定3位へと浮上している。
試合開始から構図はハッキリしていた。ボールを動かすホームチームと、しっかり守備から入ったアウェイチーム。「セットプレーのところでやられないことと、相手はフォワードが強烈なので、そこのフィルターを掛けるところだったり、センターバックとのコミュニケーションをこの1週間は徹底してやりました」と話したのは、東福岡のキャプテンを務めるGK須田純弥(3年)。DF井上碧斗(2年)とDF園文来(3年)のセンターバックコンビを軸に、全体をコンパクトに保ちつつ、中央を締めて敷いた堅陣。14分にはC大阪U-18もエースのFW木下慎之輔(3年)がヘディングを枠内へ打ち込むも、須田がファインセーブで応酬。先制は許さない。
すると、先に歓喜の瞬間を迎えたのは東福岡。20分。中盤で前向きにボールを奪った流れから、右サイドへ流れたMF下川翔世(3年)が丁寧に折り返すと、アンカーの位置から走り込んできた保科のシュートが、鮮やかにゴールネットを揺らす。「初めてのプレミアの試合でしたし、『本当に入ったのかな?』みたいな気持ちが3秒ぐらい続いた後に、泣きそうになりました。バリ嬉しかったです!」と笑った42番は、プレミアリーグ初出場の一戦でいきなり大仕事。意外な伏兵が輝きを放つ。
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