見えてきた「2022年のチーム」の輪郭。阪南大高は大阪産大附に4発快勝でリーグ8戦ぶり勝利!
ゲキサカ / 2022年9月19日 19時16分
39分に生まれた次の得点も追加点。右サイドを単騎で運んだ今西のクロスを、茅野が懸命にボレーで合わせ。最後はゴール前に詰めていた上山がプッシュする。「今年は立ち上がりにやられて、自分たちが崩れてしまっていることが多いので、今日は前半の飲水タイム前までに試合を決めるつもりでやっていました」と保田も話した阪南大高が3点のアドバンテージを握って、最初の45分間は終了した。
小さくない点差を追い掛ける展開となった大阪産大附。「前半はサッカーをしている位置が守備も攻撃も低かったので、後半はサイドバックを上げて、センターバックもスライドして、まずボールサイドに攻撃も守備も人数を掛けようと修正しました」と中西監督。右SB橋本渉夢(3年)と左SB三浦吏玖(3年)を前に押し出し、右SH松隈海翔(3年)と左SH矢戸彪凱(2年)との連携を狙いつつ、全体のスイッチを入れ直す。
後半3分にはGKの位置を見たMF浅尾晴大(1年)が45mロングにチャレンジ。ここはよく戻った阪南大高GK松本勝利(2年)がキャッチしたものの、あわやというフィニッシュを繰り出すと、22分にも橋本のパスから上野が右クロス。突っ込んだFW金谷黎騎(3年)はわずかに届かなかったが、徐々に生まれ始めた攻撃の芽。
守護神も必死に耐える。23分に茅野が放った阪南大高の決定的なシュートは、大阪産大附のキャプテンマークを巻くGK堤奨悟(3年)がビッグセーブ。31分にも10番を背負った左SB宮崎悠大(2年)のクロスにFW辰巳悠河(3年)が競り勝ち、FW山内颯太(3年)が枠へ収めたシュートは、ここも堤がファインセーブで応酬。意地を見せる。
すると、36分に生まれた緑の反撃弾。堤のフィードを起点に、左サイドを抜け出した途中出場の三政は、そのままドリブルで中央へとカットインしながら右足を強振。ボールはゴールネットへ力強く飛び込んでいく。「後半は多少修正できましたね」と中西監督も評した大阪産大附が、10番のゴラッソで1点を返すことに成功した。
「10番がストロングになることは1週間ずっと警戒していたので、そこでやられてしまったというのはまだまだ甘いなと思いました」と今西も口にした阪南大高も、このままでは終われない。39分に手にしたのは左CK。「リスク管理ができていなくて失点に繋がったので、『やり返したろ』と思っていました」という保田は、今西のピンポイントキックにニアへ飛び込み、鮮やかなヘディングでボールをゴールネットへ送り届ける。
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