1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

3年生の執念が手繰り寄せた久々の歓喜。関東一は桐蔭学園に競り勝って3か月ぶりの公式戦勝利!

ゲキサカ / 2022年10月2日 7時56分

 インターハイ後もプリンスでは結果が出ず、9月には悪夢の3連敗も。ただ、この苦境はむしろ逆に吹っ切れる要因を連れて来た。「これまで自分たちは流れが悪かったので、リーグ戦が1週空いたその時期に、全員で『もう1回元気よく、明るくやろう』ということを話したんです」。チームでの共通意識について語った杉山は、インターハイの“メンバー外”組。この日のスタメンではプレースキッカーとして存在感を示したMF井上樹(3年)も、3バックの中央で奮闘した倉持も、夏の全国はベンチにすら入っていない。高校最後の1年の“前半戦”で悔しい想いを味わった彼らが、このシーズン終盤も見えてきたタイミングで、ようやく巡ってきたチャンスを生かしつつあることは見逃せないポイントだ。

 小野監督の言葉が興味深い。「今までいいことがありすぎましたし、いい想いをしすぎましたし、絶対にもっと苦しかった人たちはたくさんいて、それを僕らは忘れていたんだろうし、本当に苦しくなってみないと、『こんなに勝てないんだな』っていう感情はわからないなって。勝つ難しさは今年の1年間で本当に経験できているので、やっぱり勝つことって素晴らしいことですよね。だから、これからの方がもっと苦しいし、難しいと思いますけど、選手権と残りのプリンスでちょっとだけ、去年の選手権ほどあんなにブワッとしたものではなくていいので、そのプラスアルファのエネルギーを他の人からもらえるように、もう1回自分たちがどこからそういう力を引っ張っているのかだけは、ちゃんと理解しないとなって思っています」。

 彼らが挑むのは選手権予選の東京3連覇。もちろんそれが簡単ではないことは百も承知。だからこそ、昨年度の大会のような“プラスアルファのエネルギー”をどう引き寄せるかが、間違いなく大きなカギを握ってくる。「先輩たちがこの2年間は全国に連れて行ってくれたので、今度はその光景を後輩に見せるだけですし、自分を含めて3年がもっともっと上を目指して追求していかないといけないと思います」(本間)。

 もっともっと、上へ。関東一のさらなる歴史を築いていくための挑戦には、チームを支える3年生たちの底力こそが必要不可欠だ。

関東一高の絶対的な中心、DF矢端虎聖

(取材・文 土屋雅史)▼関連リンク
●高円宮杯プリンスリーグ2022特集

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください