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選手権へ向けた好バウト。地に足をつけて原点に立ち戻る実践学園の、チームの積み重ねを武器に3連覇を目指す堀越のいま

ゲキサカ / 2022年10月4日 18時32分

 後半に入ると「PKを止めてから自分たちのリズムになってきて、徐々にパスも繋がってという感じでした」と日隠も口にした堀越の勢いが鋭い。3分には「今日はまさに体育祭があって、アイツは200メートルを5,6本走ってここにいる感じです」と佐藤実監督も明かした中村がこの日2ゴール目を叩き出せば、22分には中村のCKから最後は交代で入ったばかりのFW田邉陽向(3年)もチームの3点目をゲット。着々と点差を広げていく。

 ただ、終盤にホームチームも吹っ切れる。流れを変えたのは交代カード。37分には右から百瀬が入れたクロスから、途中出場のMF古澤友麻(2年)が放ったシュートはクロスバーに当たるも、最後はFW牧山翔汰(3年)がプッシュして1点を返すと、45分にも投入直後のMF吉川大地(3年)が古澤のパスからフィニッシュ。こぼれをやはり途中出場のMF小熊快(2年)が押し込み、たちまち1点差に。「途中交代の選手が結果を出すということは今年のチームとして掲げていること」という百瀬の言葉を証明するような意地を見せる。

「去年の選手権ではうまく行っていた印象がある締めの部分も、今年はまだ全然ダメですね」と日隠も言及した“締め”の時間帯で2失点を喫した堀越は、それでも再び突き放す。45+3分。10番を背負う東舘が左へラストパスを通すと、小泉が確実に右スミのゴールネットへボールを送り届ける。最終盤に激しく動いたゲームは、4-2でタイムアップ。堀越がリーグ戦の連敗を2で食い止め、勝利の余韻を持って選手権へと歩みを進める結果となった。

「僕も今モチベーションビデオを作っていて、活躍しているいろいろな先輩たちからコメントをもらって、『3連覇だ』とか『そのプレッシャーを楽しんでやってくれ』とか他人事のように言っていますけど(笑)、それまでチームがバラバラだったとしても、そのまま空中分解しては終わらない感じが、最後のこのタイミングでカチッとハマってくるのが毎年実感としてあるんですよね」と話した堀越の佐藤監督は、続けてこういう話を口にする。

「自分たちでキッカケを作りながら、いろいろなことを繰り返しながら、99回大会も100回大会の時もハマってきたんです。そういうものが見えているのは先輩のおかげですし、積み重ねてきたモノがみんなで共有できているのかなと。やっていることは大して変わっていないんですけど、『ああ、今年はこういうことをやるんだ』ということは、ちょっと表現できるようになってきたかなと思います」。

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