1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

17年ぶりの全国は新チームの大きなモチベーションに。東京4冠を目指す成立学園は上手くて、元気で、強い集団へ

ゲキサカ / 2023年4月18日 18時28分

関東大会予選連覇を狙う成立学園高は苦しみながらも初戦突破!

 国立競技場で勝利を奪い切った開幕戦と、2回戦で突き付けられた悔しい敗戦。全国大会で味わった2試合は、その立っていた場所がピッチでも、ベンチでも、あるいはスタンドでも、彼らの中に小さくない経験として残っている。だが、今年は今年。去年のチームと比較されることはわかっているが、自分たちらしく戦って、先輩たちに見せてもらった景色のさらに先を手繰り寄せようと、決意を新たにしている。

「選手権の結果で、サッカー部が成立学園を引っ張っていかないといけないというところもあって、チームの看板を背負っているという意識をみんなが持っていますね。でも、自分たちはあまりプレッシャーを感じずに、自分らしくやっていこうみたいな感じです」(成立学園高・横地亮太)。

 関東大会東京都予選2回戦。成立学園高(東京)にとっては、既にT1(東京都1部)リーグで1試合を経験しているとはいえ、新チームとして初めて臨むトーナメントの初戦ということもあって、立ち上がりから大成高の小気味良いアタックを受けてしまう。

「自分たちはシードされていたのでこれが初戦で、相手は2試合目でトーナメントの戦い方もわかってきている中で、それに自分たちがどう対応していくかが一番大事かなと思っていたんですけど、入りがみんな硬くて良くなかったです」と話すのは、昨年は2年生で唯一レギュラーを張っていた、今季のキャプテンのMF横地亮太(3年)。なかなか持ち味のパスワークも披露できず、耐える時間が続く。

 だが、ピッチの中での声は途切れない。「入りは緊張するのはわかっていましたし、始まる前からも声を出してみんなでやろうというのは話していたので、そこはうまくできたかなと思います」と振り返るのは、10番を背負ったMF外山朔也(3年)。チームきってのムードメーカー、GK新渕七輝(3年)が積極的に声を出し、最終ラインもDF鎌田真碧(3年)とDF大坂颯汰(3年)のセンターバックコンビを中心に、最後の局面では身体を張り続ける。

 0-0で迎えたハーフタイム。経験豊富な山本健二監督は、シンプルな言葉を選手たちへ投げ掛ける。「『苦しい戦いになる。だけど、勝って次に繋げることによって、自分たちの良さが絶対出てくるから、今日は勝つ試合をやろう』と言いました」。初戦で硬くなるのは当たり前。この試合で何よりも大事なのは勝利だと、明確なメッセージが選手へ届けられた。

 後半も決して楽な展開にはならなかった。際どいエリアまで攻め込まれるシーンも少なくなかったが、右サイドバックのDF桜井勇樹(3年)も、左サイドバックのDF矢島脩大(3年)も守備に奔走。横地とMF笠原麻守(3年)のドイスボランチもセカンド回収に走り続ける。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください