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名将就任から6年目。自分たちで感じること、公式戦で勝つことを求めてきた霞ヶ浦が初の茨城制覇

ゲキサカ / 2023年5月14日 23時16分

霞ヶ浦高が初の茨城制覇

[5.14 関東大会茨城県予選決勝 霞ヶ浦高 3-0 水戸啓明高 ひたちなか陸]

 令和5年度関東高等学校サッカー大会茨城県予選会決勝が14日、ひたちなか市のひたちなか市陸上競技場で行われ、霞ヶ浦高が初優勝を飾った。水戸啓明高と対戦した霞ヶ浦は、3-0で快勝。決勝を戦った両校は関東高校大会(5月、東京)に出場する。

 名将が携わってから6年目。今大会、霞ヶ浦は前回の関東チャンピオン・明秀日立高を2回戦で撃破するなど勝ち上がると、東洋大牛久高との準決勝を突破して初の関東大会出場を決めた。快進撃はこの日も止まらず、強豪・水戸啓明を撃破。初の茨城制覇を果たした。

 霞ヶ浦の山下正人総監督は、都立の三鷹高(現三鷹中等教育学校)を07年度選手権8強へ導き、同じく都立の駒場高を夏冬の全国舞台に立たせている名将だ。6年前の霞ヶ浦は地区予選の壁に阻まれていたというチームで、部員数も30名ほど(現在は約120名)。今回の関東大会予選はプリンスリーグ関東勢の名門・鹿島学園高が不在ではあったものの、強化からわずか6年目で県タイトルを勝ち取った。

 山下総監督が指導者育成と同時に取り組んだのは、選手が自分で気づく、感じる力の促成。誰かに言われる前に自発的に行動し、落ちているものを拾ったり、片付けたりすることができてきたという。「そういうことができるようになってきているから、(結果も)多少は良いのかもしれないよね」。霞ヶ浦の「仲が良い」「素直」という選手や若い指導者たちとともに土台の構築と勝利を目指してきたことが今回、結果に結びついた。

 決勝は序盤から水戸啓明がボールを保持する展開。CBから丁寧にビルドアップし、注目の180cmボランチMF親川達貴主将(3年)が1タッチパスの精度や展開力を発揮して攻撃にリズムを加える。そして、親川の素晴らしい展開から、キープ力の高い左SH片岡諒(3年)が仕掛けてラストパスへ持ち込むシーンもあった。

 だが、ペースを握っていたのは霞ヶ浦の方だ。コンパクトなラインを設定した上で前から奪いに行かず、相手の中へのドリブルや縦パスをケア。また、10番MF大谷陸斗(3年)とMF藤原涼太(2年)の両SHが献身的にプレスバックしてサイドで数的優位を作り出していた。

 霞ヶ浦は親川、MF田口太輝(3年)ら球際の強い相手選手とのバトルよりも、ルーズボールの回収に狙いを定める。強度の高いMF久保木周主将(3年)や177cmCB深谷康羽(3年)が跳ね返したボールを拾い、速攻へ持ち込んだ。そして、FW谷本一翔(3年)のロングスローなどセットプレーや大谷を軸とした鋭い仕掛けからゴール前のシーンを創出。前半のシュート数は5-0だった。

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