エウベル・宮市に立ちはだかった川崎F山根視来、代表復帰へ高まる意欲「ここ数週間、海外に行ったヤツらが練習に来て…」
ゲキサカ / 2023年7月16日 7時27分
[7.15 J1第21節 横浜FM 0-1 川崎F 日産ス]
守備ではエウベルや宮市亮とのマッチアップで立ちはだかり、攻撃では素早い判断での縦パスでスイッチを入れたかと思えば、終盤にも尽きない運動量でフィニッシュにも絡む。川崎フロンターレのDF山根視来はこの日、首位を走る横浜F・マリノスとのダービーマッチで一段上の輝きを放っていた。
まずはチーム全体が前半からアグレッシブなプレッシングを試みる中、対面のエウベルにほぼマンツーマンで対処した。「今日のゲームは気合が入ったし、何よりマッチアップの相手が質の高い選手なので、いい準備をしてできたと思う」(山根)。序盤こそCBのマッチアップで後れを取り、FWアンデルソン・ロペスとMFマルコス・ジュニオールにボールを入れられたことで、裏を取られる場面はあったものの、徐々にラインコントロールを修正しながら対応。割り切ったブロック守備も交えながら安定感のある陣形を構築していった。
前半34分にはシンプルなフィードでエウベルにCB裏を突かれたが、山根が絞ってスーパークリア。「僕がCBの後ろをカバーしたというより、構造上ああなっちゃうのはしょうがない。マリノスの選手の配置がそれを狙っている配置だった。ああなる前に防げたかなというのがある」と狙いどおりの形ではなかったようだが、想定外のケースを個人能力でカバーするという中心選手にふさわしい働きが光った。
また横浜FMのボールポゼッションが続いた時間帯では、時にはビルドアップに関わるエウベルに深く食らいついて行き、ピンチの芽を摘むボール奪取も連発した。「ちょっと食いついて裏をやられるシーンが1回2回あったので難しいけど、どこかで行かないと取れないなと。(横浜FMは)みんなすごく上手なので、勇気を持ってちょっと行くというのは常に狙っていた」。そうしたプレーの一つ一つが無失点の時間を続ける大きな要因となっていた。
さらに攻撃ではパスカットやこぼれ球を拾った直後に、素早く縦につなぐことで攻撃のスイッチを何度も入れた。「あれだけ人数を前にかけてくるので、奪ったら前が空くのはどのチームもわかっていると思うけど、僕らがされて嫌なことをしたという感じ」。横浜FMの守備陣も警戒していたが、キックのテイクバックやモーションで細かく駆け引きし、インターセプトを回避。FW山田新のシュートにそのままつなげる場面もつくっていた。
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