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“相手の土俵”でもタフに戦い、流経大柏を撃破。前回の全国8強超え狙う日体大柏が千葉連覇へ王手

ゲキサカ / 2023年11月7日 14時25分

前半12分、日体大柏高MF佐藤伸哉主将(左)が先制ゴール

[11.5 選手権千葉県予選準決勝 日体大柏高 2-1 流通経済大柏高 柏の葉公園総合競技場]

 日体大柏が“相手の土俵”でもタフに戦い、2年連続で千葉決勝へ――。第102回全国高校サッカー選手権千葉県予選準決勝が柏市の柏の葉公園総合競技場で開催され、日体大柏高が流通経済大柏高に2-1で勝利。日体大柏は2年連続2回目の選手権出場を懸け、11日の決勝で市立船橋高と戦う。

 激戦区・千葉の決勝は一昨年度まで、ともにプレミアリーグを戦う市立船橋と流経大柏が9年連続で戦っていた。だが、昨年、日体大柏が旧・柏日体高時代の1972年度以来50年ぶりに決勝進出し、市立船橋を破って初優勝。今年も日体大柏が決勝への切符を勝ち取った。

 4000人近い観衆の中で開催された柏ダービー。立ち上がりは互いにやや落ち着かない展開だったが、その中で流経大柏が押し込み、右SB奈須琉世(2年)のロングスローなどからゴールを狙う。対する日体大柏は10分、左SB岡野隼眞(3年)が左タッチライン際で1人をかわしてから見事なサイドチェンジ。一つ狙いとする形が出てから落ち着いた日体大柏が、先制点を奪う。

 前半12分、日体大柏は右SB宗村将吾(3年)が同サイド前方のスペースへ縦パス。これを受けたFW大和田琉星(3年)が対応した相手のU-17日本高校選抜CB塩川桜道(3年)と競り合いながら強引に前へ出る。そして、マイナスの折り返し。これを「今までも信じてマイナスに入っていたので、今日、本当にそれを信じて入って、ゴールを決められて本当に嬉しいです」というMF佐藤伸哉主将(3年)がダイレクトで合わせ、先制した。

 日体大柏は18分にもMF今村海音(3年)のサイドチェンジから、10番MF片野拓久(3年)がドリブルで切れ込んで決定的なグラウンダークロスを入れる。狙いとするビルドアップ、サイド攻撃へ持ち込んでいた一方、流経大柏の鋭いプレッシングの影響もあってか、普段に比べるとロングボールの多い試合に。一方の流経大柏も前線とDFラインとが間延びしてしまい、高い位置でのボール奪取や人数を掛けた攻撃ができていなかった。

 流経大柏は前半24分、左クロスから再三高さを発揮していたMF田中ショーン涼太(3年)がファーで折り返す。だが、日体大柏CB神野匠斗(3年)が身体を投げ出してクリア。流経大柏はMF中田旭主将(3年)が攻守でボールに係わり、 FW山口裕也(3年)の仕掛けなどから同点を目指したが、「ちょっと単調だったなという感じがします」(榎本雅大監督)。また全体的にミスの多い試合になってしまっていた。

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